見知った顔がいるとはいえ新しい部署で2日を過ごし、なんとなく疲れを感じた気がする。
そんな時は馴染みのお湯に浸かるのが一番だ。
翌日は休みだし、ゆっくりとね。
訪れたのは飯田橋、神楽坂を少し上がった所にある熱海湯さん。
玄関前はいつも何かしら綺麗な花が咲いている。
この日は藤が綺麗だった。
鮮やかな藤色にお湯をいただく前に目から蕩ける。
入口で手指をしっかり消毒して、靴を下足箱に入れ、いざ店内へ!!
女将さんに挨拶と受付を済ませて、スーツを脱いで浴室へ。
迷うことなくグレーの永久腰かけを手に取り体を洗い清める。
訪れるたびに綺麗さに磨きがかかっているんじゃないかと思うほどピカピカに手入れされた浴室で使うモモテツ桶と永久腰かけの組み合わせ、最高だ。
ご主人と女将さんには感謝しかない。
いつもは深湯を長めにいただくが、この日は体を伸ばしたかったので浅湯をたっぷりといただく。
赤いランプが埋められた浴槽の熱めのお湯が体に沁み込む。
熱海湯さんのお湯は熱めだけど痛みはさほど感じない。熱いけどまろやか。
感じ方に個人差はあるだろうけど、自分にはそんな不思議な感覚だ。
とは言ってもやはり熱めなので、体を真っ赤に染めてはカランから水を汲んで体にかけて冷やす。
冷やしては染める。染めては冷やすの繰り返しであまみをしっかりと浮かべて蕩けて、今週の疲れはすっかり取れた。
湯上がりにはご主人に、掃除についてお話を聞かせてもらった。
「お客さんに気持ちよくお風呂に入ってもらいたいから、とにかく毎日やる、毎日続ける」
「特別な物を使ったりとか、特別な事はしてないよ。」とご謙遜されていたが、そのお気持ち、そしてそれを続けている事。それだけで十二分に特別だと思う。
そんなご夫妻が営まれている熱海湯さんが大好きだ。
今日も至福の時間をご馳走様でした🙏
体も心も温めていただいたあとは、脇の階段と石畳を抜けて神楽坂方面へちょいと散歩。
少し足を伸ばして立ち寄った夜の赤城神社。
静寂が落ち着く。
時間差ではあるが少し休憩して駅へ向かった。
いい夜だ。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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※熱海湯さんの見事なペンキ絵に見蕩れお湯にも蕩けたあの日のブログがこちら