ひょんなきっかけで銭湯に関するトークイベントに参加することになったワタクシ。
客席での参加はちょくちょくあることだが、登壇者側で、しかもメインとしてお話をいただいた。
僭越なお話だが、やらせていただくからにはしっかりとやりたい。
取り上げたいテーマを考えた中の一つに、大好きな谷田川水系銭湯散歩があった。どうせスライドを作るなら自分で撮った写真を入れたい。
ということで、谷戸川源流跡がある染井霊園から自転車銭湯散歩をスタート。
谷戸川を思い浮かべながら坂を下り、谷田川通りを進み、谷田橋交差点へ。
この近くの銭湯と言えばえびす湯さんと香取湯さんだ。
香取湯さんのシンプルな湯船構成と水風呂がたまらない。シンプルだからこそお湯の素性の良さがよく分かる(気がする)お風呂が最高なのだ。
もう一軒のえびす湯さんは残念ながらすでに廃業されてしまいるが、雄大なモザイクタイル絵と、吹き飛ばされそうなくらいパワフルなジェットが大好きだったなぁ。

谷田川通りをしばらく走り、駒込駅のすぐ近くにあって、サウナ施設でありながら白湯も飛んでもなく心地好いロスコに、豊富な変わり湯と豊富なドリンクが嬉しい松の湯、千歳湯富来浴場をの近くを通り過ぎる。
道灌山下までくると、谷田川通りはよみせ通りに名前を変える。
朝日湯の脇、枇杷橋跡の看板横からへび道に入る。毎日午前中から深夜まで営業して下さる朝日湯さんはいつも本当にありがたい。
根津駅至近にはかつて旧宮の湯があった。今はその建物を生かしたままカフェをはじめとした複合スペースとして営業している。

根津駅を越えて、細い路地を歩く。かつてこの近くには六龍鉱泉があった。
閉店の知らせを聞いたときは「嘘だろ?」と思って、その日のうちに店の前まで行って確認した思ひでがある。

ゴールは不忍池。五條天神社にお参り。
こうして橋が架かっているのも水があった名残なのかな。

不忍池の周辺はイベントが開催されていて、出店とお客さんとでかなり賑わっている。自転車を押して園内を歩き、美しく咲く蓮の花を愛でる。


かつてあった掘割を思い浮かべながら隅田川方面へ。

蔵前橋から眺める隅田川。を渡る。

そのまま蔵前橋通りを進み、平井に向かった。
平井の本棚が店舗の通常営業をお休みされるということなので覗かない訳にはいかない。
行けば何かしらほしい本が見つかる平井の本棚さん。この日は”インド映画娯楽玉手箱”を発見できた。

さて、思えば遠くに来てしまった。そろそろ帰路に就いた方が良さそうだ。
平井橋を渡ってしばらく道なりに走り、右折して明治通りに入る。
家までは距離があるけど、ここまででも十分に汗をかいたので一度流しておこう。
京成押上線を過ぎ、曳舟川通りとの交差点近くにあり、緑青色になった銅板葺きの破風屋根が素敵な、おかめ湯さんでひとっ風呂いただく。

湯船はシンプルに浅湯と深湯の2つ。
日焼けに染みそうなので、カランで多めに水をとって作ったぬるめのお湯で汗と埃をしっかりと洗い流してから、薪沸かしのお湯をいただく。
まずは浅湯につかり体をほぐして、じっくりと深湯に浸かって、冷たい水を浴びてクールダウンして蕩けた🤤

この辺りは未訪問銭湯が何軒かあるな。ということで鐘ヶ淵駅方面へ。駅を越えて間もない所で新華さんの素敵な店構えに足が止まる。

内装も味があって素敵でたまらない。

注文したオムライスは卵の甘味にケチャップの酸味がしみわたって美味~♪
見た目も美しいしボリュームもあって大満足の一皿に舌鼓をうって蕩けた🤤
至福の時間をご馳走様でした🙏

近くにある田中湯さんでもひとっ風呂。

お風呂は良かったけど、相客が”およよ!?”すぎて台無しだったので、コメントは少なめ。お風呂は良かったですよ、お風呂は。

湯上がりに愛でる美しい夕焼けに蕩けた🤤

豊島区からスタートして、北区、文京区、台東区、墨田区、江戸川区まで行ってまた戻る。ママチャリで50キロ近く走ったのか。
思い立つにもほどがあったかもしれないが夕焼け綺麗だし、まぁいっか。

そういえば、7月19日は多くの銭湯で”ももの葉湯”がふるまわれていたらしいが、どちらの銭湯とも別日開催ということで、ももの葉湯に入れなかったのが残念。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️

※1010、おかめ湯さんの紹介ページはこちら。
※1010、田中湯さんの紹介ページはこちら。