たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜

「 銭湯 」が大好き。散歩も大好き。そんなワタクシの心と体が蕩けるままの銭湯散歩。

銭湯散歩 vol.561 柏湯 / 新宿区大久保 | 早朝の路上から一日かけてたくさんのものを愛で、新たな推し銭湯のなめらかなあつ湯に蕩けた20230226

ガラスブロックと型板ガラスに見蕩れているこの時、朝6時25分。

「起きたら行きます」と言った朝市があった朝に、しっかり目覚めたので身支度を済ませて自転車に跨り、向かっている道中だ。

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早朝から賑わう商店街で「ちゃんと来ましたよ」の挨拶と自分も少し買い物を済ませる。

早起きは三文の徳と言うが、そのおかげで普段しない行動を取って素敵なガラスブロックに見事な装飾を施された建築を見ることができのだから、ことわざというものはあながちバカにしたものではない。

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朝市から帰宅した後、仕切り直して午後からも自転車散歩。最初の目的地、表参道付近を目指して山手通りを新宿方向にむけてペダルを踏む。

途中、中井富士見橋の上から妙正寺川に架かる川のギャラリーを眺めながら小休止。

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2/24(金)から26(日)までの3日間「染の小道」というイベントが開催されていたらしい、偶然通りがかって色鮮やかな反物たちが風にたなびく姿を愛でることができた。ありが湯ございます♨。

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※橋の下でももっといろいろと催されていた「染の小道」公式サイトはこちら。

www.somenokomichi.com

明治神宮の手前あたりで進路を変えて明治通りを走り、乗ってきた自転車を東郷神社にある時間貸し駐輪場に停めた。

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参る前に色鮮やかな花手水を愛でる。

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目的地に向かう途中の竹下通りで出会った「たいがさん」

据わった目つきと半開きの口元が魅力的だ。

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大混雑する竹下通りを抜けて、塩谷歩波さんの個展「HOUSE」を鑑賞するべく明治通りと表参道が交わる交差点からほど近くにあるギャラリールモンドさんへ。

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入口床の玉石タイルが可愛い作品。

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散歩コースの一つ、豊島区にある自由学園明日館が描かれているのも嬉しい。

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眺めていたらサイダーが飲みたくなった。

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壁を彩る素敵な作品たちに蕩けっぱなしだ🤤

至福の時間をご馳走様でした🙏

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開場では「湯あがりみたいに、ホッとして」と展示イラストのカードをお迎えし、在廊していた塩谷さんにサインもいただいた!ありが湯ございます♨


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駐輪場に戻って自転車に跨る。北参道あたりでJRの高架をくぐり、新宿方面へ。

来た時とルートを変えて代々木駅の前を通り、小田急線の踏切を渡り、高層ビルの間を抜けて小滝橋通りを淀橋市場目がけてペダルを踏んだ。

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ルートを変えた理由は柏湯さんを目指していたから。

「水曜定休」のことばかり考えていて、第3火曜日に来てしまい過去に涙をのんだことがあり、この日がリターンマッチだ。

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「ここのお風呂は気持ちいいよ〜。ゆっくりしてってね」駐輪スペースで挨拶を交わした方のお言葉。

こんな風にお客さんに愛されてる銭湯はたいてい極上な事が多い。柏湯さんもその例に漏れなかった。

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個性的なモザイクタイル絵が印象的な浴室で、細かなバイブラを浴び、欲しいところに当たるジェットを浴びて、滑らかなあつ湯との温度差が絶妙な水風呂に浸かっての交互浴で蕩けた🤤

このお湯、推せる。

至福の時間をご馳走様でした🙏

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湯上がりに見た、まだ明るい空に浮かぶ月がとても綺麗で、場所を変えては柏湯さん越しの姿を愛でた。

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お湯をいただいたらお腹が空いた。小滝橋通りを経由して山手通りに出て、帰宅前に椎名町南天へ。

いつもの肉そばをいただいて塩分と栄養を補給して今日の推しごとを〆た。

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個展会場で新たなサインもいただいた、2019年に購入し数々のイベントも持参してサインしてもらっていた「銭湯図解」をあらためて眺める。

これはもう推しごと帖といっても差し支えないだろう。

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朝から夕方まで推しごとに励んだ日曜日、前日に続いて大充実の一日だった。

最後までお読みいただきありが湯ございました🙇‍♂️

 

※ギャラリールモンドさんの公式サイトはこちら。

www.galerielemonde.com

※個展「HOUSE」を開催、素敵な作品を魅せてくれた、塩谷歩波さんの公式Twitterはこちら。

twitter.com

※1010、柏湯さんの紹介ページはこちら。

www.1010.or.jp

銭湯散歩 vol.560 えびす湯/ 豊島区駒込 | 写真にドレスにフルーツにお湯に浴室に。それぞれが放つ色とりどりの鮮やかさと世界観に蕩けた20230225

今年の1月に関西で開催されたイベント「サロン・ド・千扇」の展示が東京でも観られる。このチャンスを逃してはならない!と本郷にある泰山ビルに向かった。

お二人が催した「シャトーすがもを偲ぶ会」が楽しすぎたので今回の展示も楽しみで仕方がない。

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会場がある4階へと、かなり急傾斜な階段を登る。

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まずは那部亜弓さんのモーテルエロチカ展のお部屋から。

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モデルさんがいる風景が並ぶ壁面。

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時間が止まり、自然に褪せた色が鮮やかな空間が並ぶ壁面。

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こちらは案内板のように並べられた壁面。

実在する室名もだが、架空の室名も絶妙。そして価格設定も絶妙で楽しすぎる。

どの壁も、見る角度によって変化する生々しく鮮明な光と無機質な深い陰の絶妙なバランスがとても魅力的だ。壁単位で、一枚単位で、その世界観にぐいぐいと惹きこまれて蕩けた🤤

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片隅に置かれた顔ハメパネルも見逃せない。

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今回も顔ではなく手を出させていただいたうえに、主催者の那部さん直々に撮影してもらうというこの上ない贅沢を味わった。

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続いて同じフロアのもう一つの部屋で同時開催されていた、さかもツインねねさんのミニ火曜サスペンスごっこ展へ。

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写真と共にカラフルなドレスが壁面を彩る。

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撮影時のエピソードを聞かせていただきながら写真を観る。何とも贅沢な時間。

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巣鴨のランドマークだった、シャトーすがものネオン輝く写真が眩しい。

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柱状節理の上や床の上、路地裏に横たわるねねさんの姿勢と、身に纏う色鮮やかなドレスが奏でる美しさに蕩けた🤤

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会場が入った泰山ビルは1959年築と年季が入っており、ビルそのものにも愛でポイントが多く残っていて、こちらもたまらない。

至福の時間をご馳走様でした🙏


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展示を観終え泰山ビルを後に本郷通りを自転車で走っていたら、視界に入った何かが気になり、二度見するために戻った。

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戻らせたこちらは大正10年開業の大坂屋さん。

今は営業していないが、お茶と海苔のお店だったそうだ。

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外からは分からなかったが格天井をはじめとする宮造りの拵えがとても見事だ。

在廊していた方に色々と話しを聞かせていただき、写真も撮らせていただいた。

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年季の入った火鉢。この日も現役で使われていた。

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毎月第四土曜日が公開日となっているとのことで、この日はフリマも開催されていた。月に一度しかないタイミングに偶然通りがかることができてラッキーだった。


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充実した一日を〆るべく自転車に跨り再び本郷通りを北上。向かったのは駒込のえびす湯さん。

この日ふるまわれていた薬湯は「ミックスフルーツの湯」

今日観てきた展示を思い起こさせるような、カラフルな果物たちが詰まったネットが浮かぶ鮮やかな色をしたお湯に浸かって、こちらもカラフルな浴室内を眺めて蕩けた🤤

至福の時間をご馳走様でした🙏

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那部さんの「愛欲空間」に、さかもツインねねさんの「麗しき安らぎを」、大本命?の「ゆんゆん丸&つきちゃんステッカー」をお迎えできてご満悦

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第四土曜日の大坂屋さん。

目を離せない案件がまた一つ増えることになった。

電車移動しての散歩も楽しいが、こんな出会いがあるから自転車散歩も止められない。

最後までお読みいただきありが湯ございました🙇‍♂️

 

※2023年1月29日に大阪は京橋、ホテル千扇で開催された「サロン・ド・千扇」の公式サイトはこちら

sites.google.com

※「モーテルエロチカ展」で魅せてくれた那部亜弓さんのブログ「愛欲空間」はこちら。

furuyado.blog.fc2.com

※「火曜サスペンスごっこ展」で魅せてくれたさかもツインねねさんのブログ「ここから先は私のペースで失礼いたします」はこちら。

sakamotwin.hatenablog.com

 

※阿佐ヶ谷で那部さんとねねさんのイベント後に玉の湯さんで蕩けたあの日のブログはこちら。

tamayura-yu.hatenablog.com

銭湯散歩 vol.559 稲荷湯 / 北区滝野川 | 四年の時を越えてスクリーンに現れた「湯道」を鑑賞後、木桶の鳴り響く銭湯で蕩けた20230224

この日は封切り間もない、映画「湯道」を鑑賞。

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映画を観ながら、観終えてから思い出していたことがあった。

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それは、2019年3月に下北沢の本屋B&Bさんで小山薫堂さんをゲストに開催された、塩谷歩波さんの「銭湯図解」刊行記念イベント「湯道を行く」。

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あぁ、そうだったよね。

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「湯道温心」

そんなことも言ってたね。

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このとき話されていたことがたくさん散りばめられていた作品を観終わったら、あの日と同じあの銭湯に行きたい気分になった。

イベント中に小山薫堂さんから「好きな銭湯の一軒」として、塩谷歩波さんからも「新作図解のモデル銭湯」として名前が出て、いてもたってもいられなくなってイベント終わりに向かったんだったっけな。

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その銭湯は北区滝野川の稲荷湯さん♨️

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浴室に響く木桶が立てる音を聴き、まるきん温泉のお湯に浸かっているつもりになって、イベントの事、観たばかりの映画のことを思い浮かべながらあつ湯で蕩けた🤤

最初に稲荷湯さんに来た頃はどこまで浸かっていたかのかがはっきり分かるくらいに、体が紅く染めあがるのがちょっと恥ずかしかったが、今はもう慣れたものだ。

至福の時間をご馳走様でした🙏

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作法に則って入浴できたかは置いておいて、不作法になってはいないと思う。

四年の時を越えてスクリーンに現れた湯道。

あの当時はまさか映画化されるなんて思いもよらなかったな。

関係者の皆様、観終わった後、湯に浸かりたくなる映画をありが湯ございます。

最後までお読みいただきありが湯ございました🙇‍♂️

※映画「湯道」公式サイトはこちら。

yudo-movie.jp

※1010、滝野川稲荷湯さんの紹介ページはこちら。

www.1010.or.jp