お別れは好きじゃない。
でももう一度行きたかった。
本音を言うならまだ何度でも行きたい思っていた。
しかし残念ながらこの日が稲城浴場さんを体感する最後の日となってしまった。
この先何かの機会で通過することはあっても、下車することがあるだろうか。
駅からの道も同じだ。
「もしかしたら最後になるかも」
そんな事を考えながら稲城浴場へ歩いた。
貼られたお知らせを見て、閉店が現実だと実感する。
地元の常連さん達で賑わう平日の開店直後、陽ざし差し込む浴室で稲城浴場さんを堪能。
種類豊富な内湯を楽しみ、サウナを楽しみ、サウナ利用者専用スペースを楽しみ、大きな露天風呂を楽しみ、ミニプールを楽しみ、露天スペースで外気浴を楽しみ蕩けたが、お客さん同士が別れを惜しむ声をあげ、今度はどこで会えるかな?なんて話しているのを聞き、切なくなる。
本当に口惜しそうな常連さん達、いつかどこかでこの人たちとまた会うことができるだろうか。
これだけの充実した設備を持つ銭湯さんが自分の住む町からなくなられるのは相当大きなダメージだろうと思う。
稲城浴場さん越しの鉄塔。
好きな風景の一つだ。
しっかり目に焼き付けておく。
看板ひとつひとつさえ愛おしく感じてしまう。
今日もいいお湯をありがとうございました。
至福の時間をご馳走様でした🙏
※東京銭湯、稲城浴場さんの紹介ページはこちら。
※夏に稲城浴場さんを訪れた時のおもひではこちら。
稲城浴場さんを出てすぐの用水路で出会った片手袋。
銭湯散歩をしているとよく出会う。
南武線ホーム 、円形窓から望む鉄塔。
素敵でしかない景色、またいつか見に来たい。
稲城浴場さんを後にして立川経由で高円寺へ。
建設前、その前の建物があった時から見ていた「 小杉湯となり 」がこの日プレオープン。その小杉湯となりで湯上りの1杯をいただくためだ。
オープン時刻からまだ2時間弱程度だが早くも賑わっている。
スタッフさん達にお祝いの挨拶をさせていただき、オーダー前に中を見学させてもらう。
色々できそうな庭も素敵だ。
1階のカフェも2階のコワーキングスペースも3階の住居スペースも、どこもゆったりして居心地が良さそう。
そんな空間で自分が特に気に入ったのは3階のベランダだ。
訪問した時刻も良かった。
小杉湯の屋根越しに夕日と富士山そして鉄塔が一望できる。最高でしかない。
一通り見学させていただき、顔なじみの方々とお話してから飲み物をオーダーする。
湯あがりサワーから「ハナウタカジツのはるかサワー」をチョイス。
「飲む果物」と言ってしまいたいくらい果肉がたっぷり入っていて美味しい。
飲み物だけのつもりだったが、他の方が食べているのを見て、あまりに美味しそうで我慢できずに食事もオーダー。
この週のメインは「塩こうじハンバーグ 梅しそあん」
それに小鉢「塩麹のふわふわ出汁巻き卵」と「燻製卵とベーコンのポテトサラダ」をいただく。
どれも美味しかった。
週替わりメニューということなので出会った時にしか食べられないのが残念。
ちょこっと沈みかけていた気持ちは、美味しい食事で快復してしまう。
単純な性格とはいえ、それは「小杉湯となり」の居心地よさと美味しいお酒と食事のおかげによるところが大きいんだろうなぁ。
お箸を動かしながら、そんな風に考えた。
至福の時間をご馳走様でした🙏
小杉湯となりのHPはこちら。
※小杉湯となりのTwitterはこちら。
お腹も満たしたし、前を向いて次の目的地へ行こう。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️