どうしても欲しいものがあり、夕方から後楽園のラクーアに足を運び、売り切れる前にブツを入手することができたこの日。
そんな安堵の気持ちできれいなイルミネーションをしばし眺めていたら、ちょっと歩きたくなった。
後楽園駅を素通りして、小石川後楽園を左手に見ながら牛込小石川線を通り、突き当たった首都高沿いを、さらには外堀通り沿いをのんびり歩いて飯田橋方面へ。
このご時世で早仕舞いしているお店が多いが、どこかに寄りたい訳じゃないので問題は無い。
とは言ったが、飯田橋には熱海湯さんがある。
札の無い下足箱は二つだけ、土間に履物は無い。
ということは、あの脱衣場と浴室に最高でも二人しかいないはず。
それなら入っても良いだろう。
というよりも入らずにはいられない。
手指をしっかり消毒して靴を脱ぎ、番台のおかみさんに挨拶して受付を済ませる。
永久腰かけに座り、体を洗い清めいつものように桜が描かれたペンキ絵を眺めながら深湯で熱めのお湯をいただく。桜が咲くのはまだもう少し先だが、熱海湯さんではいつでも桜を愛でることができるのが嬉しい。
深湯をいただき浅湯をいただき、水を浴びて体を冷やす(仮)温冷交代浴を繰り返すうちに自分の体も桜色に染まり、すっかり蕩けた。
体の水分を拭きあげ、洋服を身にまとい、借りたタオルを返却用のバケツに返しながら番台のおかみさんに「タオルありがとうございました」と、声をかけた時にちょうどついていたクイズ番組。
その問題をおかみさんと一緒に「○○ですかね?」「そうかもね!」などと考える。
そんな時間もまた楽しい。
途中までしっかり正解を出しておきながら、別の話題で話し込んでしまい、最後の問題の答えを2人して聞き逃してしまったのはご愛嬌だ。
おかみさんにごちそうさまを告げた帰りがけに見かけた、入口土間の衝立に貼られていた節分がイメージされた可愛い折り紙も可愛い。
しかもお上手。
小学生の書いた壁新聞もそうだが、こういうところも和みポイントの一つだ。
至福の時間をご馳走様でした🙏
湯上りは外気浴代わりに神楽坂を散歩。
坂を登り、赤城神社で手を合わせ境内を抜けさせていただく。
夜はちょっと暗くて怖いけど、社殿の脇にある階段を降り、古い柱を愛でるコースが好きだ。
階段を下り坂を下り、そこそこの距離を歩いたはずだが、湯冷めせずまだまだ温かい身体で駅に到着できた。
「今日もいいお湯ありが湯ございます♨️」熱海湯さんに感謝だ。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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