閉店マニアではないが「廃業される前に入っておきたい」、そう思う。
お湯やサウナの温度や水の柔らかさ、湯気の香りに常連さん達の声、営業されているうちに自分の体で味わっておきたい。
自分の足で駅から歩いて、目で佇まいを見て、鼻で香って、体で感じておきたい。
当たり前だが、閉店された後は二度とできない。
仕事終わりに乗った地下鉄がそんな思いを汲んだように西武線直通だった。
「月末までに行けたら良いな」が「これから行こう」に変わる。
清瀬駅から10分ほど歩いて峰の湯さんに到着。
お風呂の案内板のトップに電気風呂が書かれている。期待大だ。
店先狸が可愛い。
店先にも、併設されたコインランドリーにも小さなお子さんが喜びそうなおもちゃが所狭しと置かれている。
ご主人と会話を交わし、サウナもお願いしてバスタオルを拝借する。
浴室に入ってすぐ目の前に水風呂が配されたレイアウトが面白い。
体を洗い清めて、その水風呂でまずは水通し、炭がたっぷり入ったネットが浮かぶ地下水の水風呂は滑らかな肌あたりで心地好い。
じっくり浸かって、体内をめぐる血を冷やし、ココロと体を落ちつけ蕩ける。
落ち着いた後、一日中デスクワークで凝り固まった体をほぐそうと電気風呂をいただく、自分が体験した事がない水枕がついた電気風呂。
冷たい水枕に頭を乗せながらビリビリと刺激される、これは良き。これは蕩ける。
ゆったりたっぷりとシビれたあと、水風呂を挟んでサウナをいただく。
横長で2段のサウナ室、上下段とも座面がゆったりしているので2段目で正座で過ごす。
温度計は100℃、体感もしっかり熱い。
貼り替えられたばかりのような真新しい板、明るすぎない照明、テレビはあるけれど落ち着いて過ごせる。
水風呂に浮かびクールダウンすれば、最初からたっぷりとあまみが浮かぶ。
繰り返す度にハッキリ濃くなるあまみ。
峰の湯さんの水は自分の体にフィットしたようだ。
何度も水風呂に浸かってお風呂に浸かって、その心地好さに蕩けた。
あまりの心地好さに閉店時間ギリギリの退店になってしまったが、湯上りにご主人とあれこれ話させていただいた。
そのお人柄、物腰の柔らかさにもすっかり蕩けた。
至福の時間をご馳走様でした🙏
閉店後に、ご主人とゆっくりお話しさせていただいて、ご厚意で浴室と脱衣場の写真を撮らせていただきました。
浴室へのドアを開けるとすぐに水風呂。
浴室の高い天井が素敵。
脱衣場の天井も高くて素敵だった。
使い込まれ味のあるロッカーの上に乗った写真は近い日付でも10年以上前の近所のお子さんたちの入浴姿。「大人になっても来てくれてる人も結構いるよ」とご主人。
峰の湯さん、長い間お疲れ様でした。
お湯をいただけて、ご主人にお会いできてお話もうかがうことができて良かったです。
ありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️