目指す銭湯さんの最寄り駅に到着、特急電車に乗り込みたい衝動をおさえて改札を出る。思えば最近全然お湯をいただいていなかった。
北千住駅は構内も外に出ても賑わっている。
人出の多い通りを抜けるように歩を進める。
さあ到着だ。
まずは外観に蕩けよう。
キングオブ銭湯の誉れ高い風格ある佇まい。
サイズも屋根のアーチも美しい。
正面を堪能した後は裏側からも蕩ける。
煙突だってとても見事だ。
その美しい外観は眺めているだけでも、ちっとも飽きさせない。
そうはいってもお湯をいただいて蕩けたいのが人情というものだ。
暖簾をくぐり下足箱に靴を預ける。
大黒湯さんの下足札、よそでは見たことのないオリジナリティが最高だ。
男湯の入り口上には拍子木が一本。
三助さんへの合図に一回鳴らしたということからですね。写真はありませんが、女湯入り口上の拍子木は二本でした。
牛乳石鹸の暖簾をくぐり脱衣場へ。
大黒湯さんに来たからには天井を見上げないわけにはいかない。
格天井の一マス一マスに描かれた花鳥風月画、100枚はあるだろうか。
描かれてから年月が経ち色あせてはいるものの、そこから感じる歴史を味わい、鮮やかだった描きたての頃の姿を想像しながらじっと見入ってしまう。
服を脱ぎながらじっくりと堪能。
まだまだ上を眺めなくてはいけないのでほどほどにして浴室へ。
正面のペンキ絵も見事だが圧巻なのは湯気抜きだ。
これだけ大きな正方形の湯気抜きはそうそう見られない。脱衣場でそうしていたように、浴室でも天井を眺めて体を洗い清めながら湯気抜きに見蕩れる。
首が痛くなったらお湯にほぐしてもらえばいいだけのことだ。
まずは内湯からいただく。
お湯の心地好さに関してはもはや自分が書くことなどないだろう。
大きな主浴槽のへりに頭を乗せて、手足を伸ばし大黒湯さんのお湯に全身を預けて蕩ける。
散々蕩けたその後は水風呂に浸かりクールダウンして露天風呂へ。
空いているタイミングを見計らいそれぞれの浴槽でたっぷりと蕩けた。
いただけるなら何度だっていただきたいと思わせてくれるほど、どこにいても極上で、兎にも角にも「大黒湯」に酔いしれて蕩けた。
至福の時間をご馳走様でした🙏
湯上りの帰り道で見かけたポップコーンの自動販売機、路上にあるなんて珍しい。
他で見たことあったっけな。
購買意欲を大いにそそられたが我慢してしまった。
北千住駅まで戻り、日暮里駅でJRを乗り換えて帰路へ。
やぁ、にゃっぽり。
もう一回くらい「大黒湯さんの帰り」に会えたらいいな。
いや、大黒湯帰りにまたきっと会おうな。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
※1010、大黒湯さんの紹介ページはこちら。