仕事終わり、銭湯に行こうと降り立ったのは「モンチッチに会えるまち」新小岩。
駅前では可愛らしい時計台がとても目を引く。
しかし今日のお目当て銭湯さんは終い時間が21時と早めだ。そしてこの日を逃したら二度とお湯をいただくことはできない。
ゆるりとしてはいられぬと、駅からの湯路を急ぐ。
アプローチに止められた沢山の自転車が人気の程をうかがわせる。
脇に回って煙突を拝見。
見事な眺め。
外観を目に焼き付けたし、さぁお湯をいただこう。
残念ながらこの5月31日が千代の湯さんの最終営業日だったのだ。
賑わう浴室を体を洗い清めながら見渡す。
壁絵は珍しいヤシの木柄だ。
カラフルな色使いの天井も色あせ加減がとても素敵だ。
ジャグジーのような円形の浴槽に浸かり、お湯をいただきながら違う角度から眺めて蕩ける。
平行四辺形の辺のように電極が配された電気風呂というのは自分は初めていただくタイプだった。
ベストポジションを模索しながらビリビリとシビレて蕩ける。
どの浴槽もとってもいいお湯だった。
木枠が見事な天井、電気周りもとても素敵だ。
お母さん自慢の美しい庭園の写真が飾られた広いロビーで飲み物を飲み、常連さんとお母さんの軽妙な会話に聴き入り、寛ぐ。
「親に連れられ小さかった頃から通ってたんです」という常連さんに「〇〇ちゃんが同じように子供連れてくるの待ってたのよ」とか
「引っ越す訳じゃないからその辺で会うわよ」「声かけられたら恥ずかしくて隠れちゃうわ」
なんて会話にお互いの愛を感じずにいられない。
愛され銭湯さんの姿にたまらなく蕩けた。
女将さんから「記念に配ってるの」といただいた赤箱。大切に使います。
至福の時間をご馳走様でした🙏
千代の湯さん62年間ありがとうございました。
お疲れ様です。
また新小岩に来てこの道を通ることがあったとしても、それはもう千代の湯さんの行き帰りでは無い。そんな事を考えて暗渠をたどりながら駅に向かった。
最終日になってしまったが来られてよかった。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️