途中には緑の本棚さんもあるし、弥生坂辺りの雰囲気が大好きな道だ。
東大の敷地で育つ植物や建物、坂道に並ぶ商店の街並みを眺めながらゆっくり歩く。
商店街から住宅街に入り、少し歩いたところに六龍鉱泉さんはあった。
重厚感溢れる見事な門構え。
味のある格好よい書体で屋号が書かれた見事な暖簾。
タイル好きな自分には入口周りにあしらわれたタイルもたまらない。
外観から既に自分好みだ。
フロント式の番台で受付、「あつ湯好きな銭湯好きの知人たちから勧められていました~。」
「おっしゃられている通りウチは結構熱めですよ~。」
なんて会話を交わしながら入浴料を支払い、脱衣場へ。
ピッカピカに磨かれた床に高い天井、浴室へのドア上の磨りガラス。
お湯をいただく前の脱衣場で、自分好みの雰囲気に早くも視覚から蕩けてしまう。
それはもちろんお湯もだった。
濃厚な黒湯で熱めのお湯がたまらない。
あつ湯の浴槽は深湯で立ち膝で浸かって顎から上が出るくらいだからかなり深い。
温度と水圧を楽しみながらしっかり浸かって堪能する黒湯。
最高でしかない。
湯船の上の見事なタイル絵も男湯と女湯の間の壁の洋風モザイクタイル絵もまた見応えあって楽しくなる。
深湯の湯舟に浸かっていると、受付で話したご主人が「入れてますか?熱さは大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
好みの湯温である事を伝え、ゆったり堪能、蕩けさせていただいた。
カランからとった水を浴びてクールダウン、そして湯船。
数回繰り返せばもうすっかりとろとろだ。
入店時刻も遅かったし、気がつけばそろそろ閉店時間。
蕩けきった頭で着衣を済ませ、外に出る。
帰りは来た時と反対方向、動物園通りを抜けて日暮里へ向かってみる事にしよう。
ちょっと怖いが電車の時間も考慮して、谷中霊園を抜ける道を通り駅へと向かう。
人気はまったくないが風情はたっぷりある。
外観も内装も設備も自分好みな極上の銭湯さんお湯をいただいた後にする外気浴がてらの散歩道、こちらもやはり極上だった。
至福の時間をご馳走様でした🙏
※東京銭湯HP、六龍鉱泉さんの紹介ページはこちら。
六龍鉱泉 台東区:東京メトロ千代田線「根津」駅下車、徒歩5分 東京銭湯マップwww.1010.or.jp
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
1日も早くコロナが収束して、以前のようにふらっと銭湯に行ける日が訪れますよう🙏