仕事終わり、新富町近くでの用事があったこの日。
用事を済ませた後、散歩がてらあつ湯を求め八丁堀方面、隅田川方向に歩く。
目指したのはビル地下銭湯の入船湯さん♨️
想像以上の大きなビルに入っており、一度通り過ぎてしまった。失礼しました。
波を渡る三艘の船が凛々しい。
奥に見える階段を地下へと潜る。
想像以上に広いカーペット張りロビーにあるフロントでの受付時、番頭さんに「ウチのお湯は熱いので気をつけてくださいね」と言われ、期待度が高くなる。
大丈夫、むしろあつ湯を求めてこちらに来ました。
黄色に白に緑にとカラフルに取り揃えられた桶の中から、一つを手に取ってカラン前に座り全身を洗い清めながら浴室全体を見やる。
湯舟は向かって左側に深湯、右側にジェットが付いた浅湯とシンプルだ。
壁まわりも全体的にシンプルなのだが、浅湯の湯船上のタイル壁に歌川国政の「新規造掛永代橋往来繁華佃海沖遠望之図」が貼られ、情緒を醸し出している。
フロントで言われた通りに熱さが沁みるあつ湯に浸かり、カラフルな錦絵を眺めながら蕩けた🤤
火照った体を冷やそうとカランで水浴びするが、そんなに冷たくない。お湯とまでは言わないまでも、温かさを感じるくらいに。
何基かのカランを試してみたが全部同様だ。
立ちシャワーは冷たさを感じるが、ここは簡易交互浴を繰り返して楽しむよりも、居合わせた相客さんたちもそんな様子だし江戸っ子スタイルであつ湯にサッとくぐって退散しよう。
至福の時間をご馳走様でした🙏
湯上がり、フロントにいらっしゃったご主人にカランの水温について聞いてみたところ「ぬるめでしょ?温度差が激しすぎるとお年寄りの体に良くないからね」と、温度を調節して高めにしているとのこと。なるほど、ご配慮あってこその温度設定なのですね。
都心近く。というよりほぼ都心に位置する入船湯さん。
近所にお住いの常連さんや、築地に通われる職人さんに愛されるアチアチのお湯とお客さんを思いやる気持ちのこもった温かい接客は蕩けること請け合いだ。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、入船湯さんの紹介ページはこちら。