自分のお気に入り銭湯さんの一軒に、板橋区ときわ台の岩の湯さんがある。
その岩の湯さんのお兄さんが同じ屋号で北区で銭湯を営まれている。これはお湯をいただきにいかねばならない。
自転車で諏訪通りから赤羽並木通りを通り、線路をくぐって旧岩槻街道に出たのだが、途中にあるこの建物のマネキンは昔から驚かせてくれる。テレビ番組でも紹介されていたっけな。
北本通りから志茂旧道に入り、味のある看板に遭遇。
看板からすぐ近くに、こちらも味のある佇まいの岩の湯さんがある。
宝船が描かれた見事なタイル絵。
番台の女将さんに入浴料金を支払い脱衣場で服を脱いでいると、「暑くない?扇風機つける?」女将さんの声がする。わざわざ番台から降りて湯上りのお客さんに声をかけているのだ。優しい。
浴室に入り、壁絵の男湯女湯に跨る富士山の見事なペンキ絵。
男女浴室境の壁を飾る鈴栄堂の浦島太郎モチーフの九谷焼タイル絵。
浴室の床を彩るところどころに貝もいる玉タイルにと。体を洗い清めながら、熱めに湧かされたお湯をいただきながら、いたるところに目を奪われ蕩ける。
昭和を感じられる年季の入った設備だったり物だったりがしっかり手入れをされて、脱衣場でも浴室でもところどころに現役で頑張っているのが嬉しい。
女将さんから聞いたところによると「ご主人が、お父さんが建てられたこの銭湯をとても大事にされていて、修繕するにしてもできる限り元の姿を残すようにしている」とのこと。モノによっては昭和30年から60年以上使っている部分もあるそうで、使えるように手入れしてくださってることを考えると頭が下がる。
女将さんの優しさ、ご主人の思いが詰まった岩の湯さん、至福の時間をご馳走様でした🙏
赤羽方面に向け自転車のペダルを漕ぎ、高架の下をくぐってうつり坂を登り、桐ヶ丘団地を抜ける。桐ヶ丘辺りは新しく建て替わったエリアもあるが、中央商店街をはじめ昔の匂いが程よく残ったこのエリアが大好きだ。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、岩の湯さんの紹介ページはこちら。