この日は中目黒から効明泉さんへ銭湯散歩。
祐天寺が最寄り駅なのは知っているが、すぐについてしまっては味気ないので一つ手前の駅から歩くことにした。
目黒銀座から目黒区役所の横を通り駒沢通りへ。通りに出たら右折して、あとはまっすぐ歩くだけのようだ。
しばらく歩くと右手に立派な煙突が出現。
玄関周りの木の使い方に早くも山小屋気分が味わえる。
中に入る前に外観をひとしきり堪能。
暖簾をくぐって、お湯をいただくとしましょう。
天井の高い浴室で体を洗い清めながら、目に飛び込む壁絵に見蕩れる。
男湯の壁絵は湖面にも浮かぶ鏡マッターホルンのモザイクタイル絵、サイズも色遣いもとても見事だ。
麦飯石を通した広い主浴槽で手足を伸ばして湯に浸かりながらその絵を眺め、ふもと近くから望んでいる気分で蕩けた。
この拵え、モザイクタイル絵好きの自分にはたまらない。
脱衣所に置かれた、大黒柱のような一本物の木のベンチ(のちに以前の中普請ときに外した大黒柱だったと知った)もとても見事だ。服を着た後、重厚感を感じるそのベンチに腰掛けベンチ以外にもふんだんに木が使われた内装を眺めながら、山小屋にいるような気分になり脱衣所でも蕩けた。
フロントで写真を見せていただいたが、女湯の壁絵はシャモニー・モンブランをモチーフしたモザイクタイル絵だそうだ。ピンクの空をバックにそびえる雄大な山の姿、実物を見ることができないのが残念。
でもそれをおいても素敵なお湯をいただき大満足だ。
至福の時間をご馳走様でした🙏
こちら方面に来ることが少ないのでハシゴ銭湯を企て、効明泉さんを後にする。
立体的な富士山の造形が見事な看板。
どうやら今日は山づいているらしい。
目指したのは大塚湯さん。
だが何となく暗い、そして静かすぎるほど静かだ。
まさかの休業。
ハシゴ湯せず、効明泉さんの余韻に浸りなさい。ということだろう。
大塚湯さんがある油面地蔵通りから目黒通りへ出て目黒駅を目指す。
途中で出会ったバス停。そうか、目黒競馬場はこの辺りにあったのね。
時間が遅かったのでほとんどのお店が閉まっていたが、ガラス越しに見るだけでも楽しい、洒落たお店が多い。
タイル使いが美しいお店にも出会えた。
あまり通ったことがない道を歩くって新鮮で楽しい。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※残念ながら2021年いっぱいで閉店してしまう効明泉さん、1010さんの紹介ページはこちら。