また一軒、好みの銭湯に出会った。
東高円寺駅で丸ノ内線を下車して、日が完全に沈む前の蚕糸の森公園をのんびり歩く。
夕焼けチャイムもなった後だし、もう小さな子供たちは遊んでいないが、かつて小さな子供たちだったお母様たちや、少し前まで小さな子供たちだった制服姿の女子たちが、池の周りのベンチに腰掛け、それぞれの話題で盛り上がっている。
そんな姿を微笑ましく?見送り、公園を出た先の住宅街を抜けた所にある桜湯さんがその銭湯だ。
屋根が描く緩やかな角度にしばし見蕩れる。
桜のイラストがあしらわれた看板も、その足元に飾られたお花も愛でポイントの一つだ。
天井高くゆったりした浴室。
湯槽の内側に貼られたタイルも、ペンキ絵下から浴槽の縁まで貼られたタイル使いも可愛らしく、個人的には最大の愛でポイントだった。
電気風呂で、深湯で、ヒエヒエ水枕の座風呂で温まり、行かれたことがある人には分かる「H」な間取りのサウナ室で蒸されて、深さのあるなめらかな水風呂に体を委ねて、天井高くゆったりした浴室を眺めながら蕩けた🤤
ふろっとくん、至福の時間をご馳走様でした🙏
少し散歩してから帰ろうと、環七通りを横断したところで御題目宝塔に遭遇。
この道の先にある妙法寺の参道入口の目印となっているらしい
夜分なのでお詣りはできないことは承知で、門前だけでも見ていこうかと歩を進めたが、門前妙法寺商店街に入ってすぐ、大好物の細道を発見。
「かつては水路だったのかしら?」などと思いを馳せ、「せまい」とかたまらない言葉が書かれた幕を愛でながらさらに歩を進める。
気配を感じて見上げたらハクビシンが電線を渡っていた。
ハクビシンになりたいとは思わないが、電線渡りができるスキルは羨ましい。
高南通りではストリート系お友達にも出会った。
新高円寺通りを北上して宝橋の暗橋を渡り、高円寺駅に向かって歩く。
環七通りで出会った傘置き。
5本の傘、一人の仕業なのか、誰かが一人が置いた後に我も我もと置かれたのだろうか。
自分好みの銭湯に始まり、御題目宝塔にハクビシンに暗渠に暗橋にお友達。
この日もいろいろな出会いに恵まれた。
多少仕事は残っていたが、さっさと切り上げて気分転換することもたまには必要だ。
明日の自分には申し訳ないけど。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、桜湯さんの紹介ページはこちら。