この日は紆余曲折を経て「薪沸かしで井戸水」の銭湯さんに方向決定した私。以前から「薪沸かし」で「井戸水」と知ってはいて、伺いたいと思っていた銭湯さんの1軒、北池袋の新月湯さんでお湯をいただきました。
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-539
到着し、どっしりと凛々しい店構えに見蕩れながら写真を撮っていると、手書きの貼り紙が目に入ります。
近づいて書かれた内容を読んでみると...そこには5月31日で閉店とのお知らせ。訪れた5月15日現在、自分はこの事を知らなかったのでショックでした。
馴染みがあろうがなかろうが、また1軒大好きな「銭湯」が町から姿を消してしまうのです。喪失感を感じずにはいられません。
この日のお湯、しっかりと自分の中に刻み込まさせていただきます。
番台式の趣きある新月湯さん。下足箱も傘入れも味があります。
全身を洗い、深さ250mの地下水を薪で沸かした熱めのお湯をいただきました。
浴槽は深湯と浅湯の2種類、中で繋がっているので温度はほぼ同じですが、深湯の方が湯量が多いためか高めに感じました。水圧のせいかもしれませんね。
水風呂代わりに、カランから洗面器に汲んだ水を体にかけ、壁に書かれた見事な鯉のタイル絵を眺めながら、柔らかなお湯に何度も蕩けさせていただきました。
冒頭に書いた紆余曲折。
ちょっと残業になったこの日、最初はサウナの気分だったのです。できれば高温のドライサウナ。
しかし、居場所から近いクアパレス藤さんは定休日、大谷口の大黒湯さんはサウナ受付時間を過ぎている...ということで目指したのはみやこ湯さん。
到着するとまさかのシャッター!
定休日じゃないはず?と近寄ると「連休のお知らせ」の貼り紙。
この貼り紙から冒頭の方向決定に至った訳です。
ある意味、この日みやこ湯さんがお休みだった事で新月湯さんでお湯を頂くことができたのですから、何かのご縁だったのかもしれません。
貼り紙から貼り紙に繋がった、不思議なご縁に感謝です。
心地好いお湯を、至福の時間をご馳走様でした🙏
新月湯さん65年の営業、お疲れ様でした🙇♂️