南千住駅のこちら側を歩くのは初めてかもしれないな。なんて多少の迷子を覚悟しながら歩いていたがあっという間に到着。杞憂に終わって良かった。
店舗自体は奥まっているが、看板が通りに出ているので分かりやすい。
施された装飾が美しい。
玄関周りの型板ガラスに
タイルづかいに心を持っていかれる。
下足スペースの天井が格天井なのも素敵だし
土間のタイルも素敵だ。
脱衣場も、高い折上格天井に見事な柱に梁、仕切り壁の大鏡、鏡の上に渡る見事な一本木、鏡の両サイドを額縁のように彩る桜材と愛でポイント満載でなかなか浴室に辿り着けない。
修繕された箇所があるとはいえ、当時凝らされた贅が今もたくさん残っているのが嬉しい。
男女湯に跨る富士山のペンキ絵が見事な浴室に入ると、永久腰かけが山と積まれているこれは個人的にさらに嬉しい。自分の愛でポイントだらけじゃないか。
腰かけをひとつ手に取って、全身を洗い清めてお湯をいただく。
湯船には奥行きがしっかりあって、なんというか広く感じるレイアウト。
ボタンで始動するジェットバスを味わおうとした時に、良い意味でのイヤな予感を感じたので手すりを掴んでからスイッチを押す。「おぅ...」と思わず声が出てしまうほど強力なパワー。
手すりをしっかり掴んでおいて良かった。
常連さん同士が交わす「今日は早いね、休み?」なんて会話を耳にしながら心地好く蕩けた🤤
脱衣場では、使われていない古い飲料用冷蔵庫のガラス戸が外されて、常連さんの浴用グッズ置場になっていた。こんな使い方も乙なものだ。
帰りがけに交わす女将さんとの会話もまたたのし。
至福の時間をご馳走様でした🙏
裏手からは煙突の見事な姿が望める。
都電に乗ろうかと思い、日光街道を渡って三ノ輪橋方面へ向かう。
電停で到着を待っていたが、気が変わった。
明治通りまで出てバスに乗ろう。
少しの距離とはいえ、草津湯さんで感じた心地好さの余韻をもう少し味わいながら歩きたい気分だった。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※あらかわ銭湯公式サイト。草津湯さんの紹介ページはこちら。