まずは北口から出てロータリーに沿うように歩いてそのまま住宅街に入って北上。
大泉街道を左折して少し歩いていると右手に見事な破風屋根と煙突が現れた。
「大泉街道を歩いてたら、まず見逃すことは無いと思う」とお湯仲間から聞いていた、周りに高い建物が少ないこともあるが、なるほどこれは見逃さない。
横から見ても、旅館?と見まごうほど見事な外観。
正面からあらためてその姿を望む。
正面に脇、それぞれのアプローチの長さからも敷地面積の広さがうかがえる。
屋号と♨マーク入りオリジナルの暖簾が渋い。
ところどころに施された細工も素敵だ。
「ご婦人」「殿方」それぞれの入り口ドア上すりガラスの表記もたまらない。
ピッカピカに磨かれた床板もさることながら、土間との境に渡された一本木も見事でしかない。
土間のタイルの柄も素敵だ。
玄関ドア内側の細工もたまらない。
こんな風に愛でるポイントが多すぎてなかなか中に入ることができなかったが、ようやっと靴を脱ぐことができた。
脱衣場も広い!
天井のこの様式の呼び方は竿縁天井でよいのだろうか、見事な宮づくり建築に見蕩れながら高い天井の下で脱いだ服をロッカーに入れて浴室へ。
永久腰かけが4基あったのも嬉しい。迷わず一つを手に取り腰をかけて全身を洗い清める。
外壁沿いのカランには鏡がなく、ガラスの向こうに池がありそこで泳ぐ錦鯉を見る事ができる。この列は構造上シャワーがついていないが、必要になったら立ちシャワーにでも移動すればいい。
主浴槽はいる。
バイブラの効いた深湯に浸かり、ジェットと岩盤泉が据えられて浅湯にゆったり浸かり、カラン前に座って水浴びしてはガラスの向こうを泳ぐ魚たちを眺めて蕩けた🤤
至福の時間をご馳走様でした🙏
湯上がりに空を見上げたら家紋入りの瓦越しに月を見ることができた。これもまた贅沢だ。
湯上がりに周りをぐるりと一周。裏手にも駐車場がある。表に止まっている車もあったがこちらが正式な駐車場なのだろうか。
「昔は農家だったから土地だけは広いのよ」と女将さんはおっしゃるが、ただ広いだけじゃなく、その広さを有効に使われているからこそ、このゆったり落ち着く素敵な空間があるのだろう。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、富士の湯さんの紹介ページはこちら。