小杉湯さんを訪れたこの日は、文京区茗荷谷のマンガナイトBOOKSさんで「銭湯図解原画展」の初日。
書籍などの印刷物も良いですが、タッチや運筆が感じられる原画はやはり良いですね。飽きずに見ていられます。
原画だからこそ見られる、紙の端での色調整に感動。
泉紗沙先生の「ゆとのと原画展」も同時開催されており、銭湯大好きな私にはたまりません。
銭湯図解とあわせて鑑賞。
塩谷さんの描く、入浴者さんの気持ち良さそうな表情と、泉先生が描かれる湯気の質感に、すっかりやられてしまった私。
「銭湯さん行こう。」と、マンガナイトBOOKSさんを後にしますが、さて、どこに行きましょうか...。
しばし考えながら移動して、気づいたら。と言ったらオーバーですが、それに近い感覚で小杉湯さんに到着しておりました。
恐るべし「銭湯図解」の引力。
1ヶ月ぶりの小杉湯さん、今日の日替わり湯は「陳皮」との事、楽しみです。鯉のぼりも見事。
小杉湯さんは、ミルク風呂やバラエティ豊かな日替わりに豊富なアメニティ、水風呂での交互浴と沢山の目玉がありますが、私にとっての小杉湯さん最大の目玉は「水質」です。とにかく、何をおいても「水」が良いと感じております。
柔らかく滑らかな深井戸の地下水。肌あたり最高です。お湯に浸かる前に、カランからお湯を汲んだ洗面器に手を浸すだけでニヤついてしまいます。全身を洗い、体にかけ湯をして泡を落とす時には、もうデレデレもいいとこです、まだお湯に浸かってもないのに。それくらい私の体にフィットするのです。
ニヤついた顔を引き締めて、まずはお目当ての陳皮風呂へ、良いですね...「ふはぁぁぁっ!幸せだぁーー。」思わず声が漏れてしまう程。浸かった瞬間、あつ湯がピリッと感じたのもほんの一瞬、すぐに肌に馴染み、漂う香りがバイブラで攪拌されて鼻腔をくすぐります。
お湯の流れる音を聴きながら、立ちこめる湯気に包まれ、お湯の温度と水圧に全身を包まれて、嗅覚も聴覚も視覚も触覚も満たされて、幸せこの上ございません。
水風呂の空いたタイミングを見計らい、シャワーで体を流して水風呂へ。交互浴の聖地と呼ばれるだけあって沢山の人が入りますが、そこは地下水掛け流し、水温はすぐに下がります。
冷たく柔らかな地下水に全身包まれての交互浴、至福です。冷却装置さながらに、体を巡る水分が冷やされクールダウンしていきます。
吐く息が冷たくなってきたところで水風呂をあがり、体についた水滴を拭いながら休憩。次はどのお風呂を頂こうか考えながらのこの時間も、小杉湯さんでの楽しみの1つです。
名物のミルク風呂や週替わりの新茶風呂、もちろん陳皮風呂も交えて水風呂との交互浴をしばし堪能。
いつまでも繰り返せそうですが、帰宅する体力と気力を残し、腹八分目にしておきました。
シメは水風呂からの水シャワー。キリッとします。
自然回帰水をいただきながら、フロントにいらっしゃった三代目に「陳皮風呂最高でした!」と話しかけさせていただきました。
貼り出されている日替わり湯のスケジュールに書かれていた「桜皮風呂」が気になり、日にちは過ぎていましたが「これはどんなお湯だったのですか?」と質問させていただき、「〜風流風呂の1つ〜」と教えていただきました。菖蒲湯やゆず湯は有名ですが、他の月にも、月にちなんだお湯があるのですね。勉強になりました。
「陳皮風呂が気に入ったなら、気に入るはず。」と紹介いただいた22日(月)の「生姜・人参実母散風呂」今から楽しみです♨️
コーヒー風呂も富来美人風呂も気になる!
でも一番気になるのは小杉湯さんの白湯です。あの水を湧かしたお風呂だなんて、想像するだけで蕩けそうですよ。いつかチャンスがあるなら浸かってみたいものです。
この日もいいお湯をご馳走様でした🙏
そしてたくさんお話しさせていただき、色々と教えていただいてありがとうございました🙇♂️