たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜

「 銭湯 」が大好き。散歩も大好き。そんなワタクシの心と体が蕩けるままの銭湯散歩。

銭湯散歩 vol.644 天神湯 / 中野区中野 | 「昔ながら」を満喫したのち、スクリーンに広がるモノクロームの世界に蕩けた20231215

中野の横っちょの雰囲気が好きだ。

人が多いブロードウェイでもメインの通りよりも脇の階段や

雰囲気にあふれ、味のあるロケーションがたくさんある小路が好きだ。

そんな小路にある、ピンク電話が鳴る喫茶店も大好きだ。

スパゲッティをセットにしても750円とはお値打ち過ぎて頭が下がる。

オリジナルメニュー、マロ風カルボナーラのあっさりしたお味に舌鼓。

落ち着く雰囲気の中で、食後にいただく美味しい珈琲。
喫煙可能なのもありがたいし、マスターにママさん、常連さんと交わす四方山話までひっくるめて、ただただ好み。
至福の時間をご馳走様でした🙏

昭和辺りに時間が戻ったような感覚を味わい、お腹と心を満たした後、天神北野神社に詣でてからのひとっ風呂は、2023年12月初旬にリニューアルオープンされたばかりの天神湯さんで♨️
前回訪問はリニューアル前、2023年の4月。
あの時に見たペンキ絵やモザイクタイル絵はどうなっているのだろうか、リニューアルに伴ってがらりと変わってしまったのだろうか。

浴室に入って、その心配が杞憂だと知った。
ペンキ絵にタイル絵、いくつもの「なくなってるんだろうな...」との再会に、以前は無かった電気風呂や水風呂との新たな対面にも歓喜しながら、肌あたりのなめらかなお湯に浸かって蕩けた🤤
「残せるものは残してもらって、昔ながらの銭湯の雰囲気をできるだけ残してほしい。ってオーダーしたんですよ」フロントで聞いた言葉がしっくりくるリニューアルに、以前からの常連らしき方たちが「自分はこの浴槽が好きだ」「自分はこっちだ」などと声を掛け合いながら嬉しそうに心地よさそうな顔で蕩けていた。その顔を見て、その会話を聞いて自分もまた蕩けた🤤
至福の時間をご馳走様でした🙏

ずっと観てみたかった映画があった。
単独上映ではないがその作品も上映してくれるイベントに出会い、運良くチケットを予約することができた。
これがこの日中野に来た理由。

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上映会の名前は、中野ZEROの視聴覚ホールで開催された「NEW ERA」

上映ラインナップは以下の通り。
・天野トロイカ監督作品「イレカワリ -再編集版- 」「A Narrow Space」「Modern sins」

・小嶋貴之監督作品「帰ってこなかった男」

・溝井辰明監督作品「死後写真」
展示スペースとなっていた前室を通ってホールへ。

「ずっと観てみたかった」と書いた映画は、トリに上映された溝井辰明監督の「死後写真」 
モノクロームの美しい映像に、劇中に流れる音楽に、森山みつきさんの表現力に、作品全体の世界観にただただ見蕩れ、感情を揺さぶられていくつかのシーンで泣き蕩け、エンドロールで知る溝井監督の多彩っぷりにも蕩けた🤤

「死後写真」の主演女優、森山さんが会場にいらっしゃっていて上映後に写真を撮らせていただき、

物販で購入したポストカードセットの中から、お気に入り絵柄の一枚にサインもいただいた。
至福の時間をご馳走様でした🙏

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個性も作風も異なる3人の監督の作品を一度に観せていただいたこの企画に参加して「観たかった」作品が「大好きな」作品になった。第二回があるのなら、ぜひまた参加したい。その時はお風呂と上映会の順番を逆にして余韻に浸りながらお湯をいただこうかな。

最後までお読みいただきありが湯ございました🙇‍♂️
※映像も音楽も物語も美しかった。映画「死後写真」公式サイトはこちら。

www.shigosyasin.com

※天野トロイカ・小嶋貴之・溝井辰明 作品上映会「NEW ERA」開催時のプレスリリースはこちら。

pr-free.jp

※昭和30年ごろの貴重な写真も見られる天神湯さんの公式サイトはこちら。

tenjin-yu.tokyo

※1010、天神湯さんの紹介ページはこちら。
www.1010.or.jp