たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜

「 銭湯 」が大好き。散歩も大好き。そんなワタクシの心と体が蕩けるままの銭湯散歩。

銭湯散歩 vol.248 パルコ湯 / 渋谷区渋谷PARCO | 「フロート片手にほかほか語らナイト」で湊三兄妹?の銭湯愛に蕩けた20201115

この日は渋谷PARCOで開催された「フロート片手にほかほか語らナイト」へ。

会場はパルコ湯が開催されたGALLERY X の隣にあるQUATTRO LABOさん。

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※終了してしまいましたが「フロート片手にほかほか語らナイト」の詳細はこちら。

shibuya.parco.jp

 イベントの名前に含まれている「フロート」は観覧料金にも含まれている。

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鮮やかな赤いソーダ水に、真っ赤なチェリーとバニラアイス、うきほしが映える。
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アイスの上に散らされた金平糖のようなものは新潟の伝統菓子で「浮き星/うきほし」というらしい。
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初めて食べたがサクサクした触感と優しい甘さが嬉しい。

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 ※「うきほし」のオフィシャルHPはこちら。

ukihoshi.com

着席してフロートを飲みながら待っているうちにあっという間に開演時間だ。

登壇者は湊三次郎さん、湊研雄さん御兄弟にSENTO FOREVERの湊七海さん。

湊七海さんの進行で進むトークは、お三方もフロート片手にリラックスした雰囲気で、ちょうど良い温度のお風呂に浸かっているかのような心地好さで進んでいく。

好きなレコードを選んでくださいと言われて壁一面に収納された5000枚を超える大量のレコードの中から手に取った一枚が、ジャケットに銭湯があしらわれたサディスティック・ミカバンドの「HOT!MENU」だなんて、研雄くんのヒキの強さは相変わらずだ。

パネルトークも用意されていたが、その前に客席からの質問コーナー。

僭越ながら質問一番手の任を負わせていただき、湊兄弟がそれぞれ思う銭湯感について質問。

「機会があったら聞いてみたい」と思っていたことを聞くことができ、満足だ。 

その後も会場から、かけ流しされた水のように他の方からも質問が相次ぎ、用意されたパネルに行かずとも一時間があっという間に過ぎて行く。

そんな銭湯好きが集まった温かく居心地の良い空間にすっかり蕩けた。

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楽しいトーク終了後は、イベント前に整理券をもらっておいたお隣のパルコ湯で交互浴。
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今日はゆっくり会場の意匠を楽しませていただく。

このお釜ドライヤーは十條湯さんから搬入したものだそう。

男湯でじっくり見ることは少ないのでありがたい。

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湯船に見立てたボールプールではたくさんの人がハッピーな笑顔になって浸かっていた。

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「パルコ湯」ARフィルター、自分もダウンロードしてみたけど、とっても可愛い。
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カランを模した商品棚の上に置かれたフィギュアも可愛い。
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喜楽湯店長の中橋さんは写真でのご登場。

会場でお会いできず残念。
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とっても素敵な空間にたくさんの銭湯/サウナグッズが所狭しと詰め込まれたパルコ湯でハッピーに浸かって、イベント共々すっかり蕩けた。

フォエバのみんな、出展者の皆さん、GALLERY Xのスタッフの皆さん至福の時間をご馳走様でした🙏

 

最後までお読みいただきありがとうございました🙇‍♂️

※〜ハッピーに浸かろう!〜パルコ湯のHPはこちら。

art.parco.jp

※「POP UP SENTO パルコ湯」をキュレーションしたSENTO FOREVERのHPはこちら。

sentoforever.studio.site

銭湯散歩 vol.247 渋谷PARCO パルコ湯 北区滝野川 稲荷湯 | 沸騰直前の「 パルコ湯 」から、リアルに沸いた稲荷湯であつ湯に蕩けた20201112

「明日からのパルコ湯、楽しみだなぁ」と思っていた仕事終わりに開いたSENTO FOREVERのInstagramで、「お手伝い募集!一時間でも!」のストーリーズを見かけたので、上着をさっと羽織って渋谷に向かった。

会場は地下一階のGALLERY X。
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渋谷PARCOでこんなに大きな「銭湯」の文字を見る日が来るとは感慨深い。
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美しいアートワークが気になるが、本来の目的は設営のお手伝いだ。

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フォエバのメンバーさんに出展者の方、パルコのスタッフさん。

顔見知りの方たちと初めましての方たちに交じり、邪魔にならないよう品出しと陳列を手伝わさせていただく。

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カラフルな装飾に彩られた会場が色とりどりのアイテムたちでさらに華やかになっていく。床を埋めていた梱包資材の片付けも掃除も、レジ周りの品出しも美しく終了!

沸きに沸いた湯沸かし市みたいに渋谷PARCOも沸くと良いなぁ。どれだけお役に立てたかはわからないが、この場に立ち会えたことはうれしい限りだ。
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オープンされたらお客さんとして会場に行こう。

※11月23日まで渋谷PARCOで開催~ ハッピーに浸かろう!パルコ湯 ~ の詳細はこちら。

art.parco.jp

 設営のお手伝いが終わった後、会場で顔を合わせた喜楽湯の番頭さんと一緒だった帰り道。どちらともなく出てくる言葉は「はぁ…銭湯行きたい…」

遅い時間でもあるけど、ゆっくりお湯をいただきたいということで足を向けたのは、自分は見逃したがちょうどこの週テレビの情報番組でも取り上げられた滝野川の稲荷湯さん。

JRを板橋駅で下車して歩を進めると、いきなり世界がゆがんだのかと錯覚したような感覚に出会った。

作業中だったのだろうか。

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 お腹も空いていたが「まずはお風呂でしょ、湯上りにお店が開いていて電車にゆとりがあったら何か食べればいいよね。」

食欲よりも銭湯浴が勝ったそんな我らは「稲荷湯」の明かりに吸い寄せられるように角を曲がる。
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お互いが久しぶりの稲荷湯さん、楽しみで仕方がない。

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木の看板も、紋の入った暖簾も素敵だ。

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そして稲荷湯さんと言えばこの「わ」だ。

裏側の「ぬ」が見たくてわざわざ営業時間外に前まで来たこともある。

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カレンダーで全貌は見えないが、入り口のモザイクタイル絵も大好きだ。

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「じゃあ一時間後にまたここで!」と集合時間を決め、各々お湯をいただく。
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丸山絵師の見事なペンキ絵を眺め、椅子に腰かけ木桶にお湯を汲んでまずは全身を洗い清める。

木桶が床に当たった時に浴室に鳴り響く「カコーーーンっ」の音にたまらなく蕩ける。

この音を聞きたくて稲荷湯さんに来る日があると言っても過言ではない。

稲荷湯さんの湯槽はあつ湯、中温、低温の3つに分かれている。

低温は40℃前後、中温は43~44℃前後と穏やかだが、あつ湯はかるく46℃を超え、いつも47℃前後だと思う。しかもバイブラ付きだ。

自分も熱いお風呂が好きなほうだが、さすがに長くはいただけない。

長くて1分、だいたい30秒ちょい程度がいいとこだろう。

でも慣れてくるとこれが心地好くなり、冷たい水風呂でギュッと締まる感覚に近くなってくる。カランから汲んだ水を浴びたり、低温の湯舟を水風呂代わりにしたりして交互浴しているうちに、気分は極上。頬も緩んでとろとろに蕩けてしまう。

ゆっくりお湯をいただいているうちに時間も遅くなり、食事をとる時間は無くなったが体もココロも芯まで温まったので、お互い地元に帰ってからで問題なしだ。

至福の時間をご馳走様でした🙏

※1010.滝野川稲荷湯さんの紹介ページはこちら。

www.1010.or.jp

 

翌日、13日の金曜日

初日を迎えたパルコ湯に浸かるべく、仕事を早々に終え渋谷PARCOへ。

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番台ならぬカウンターで入浴料の470円を支払い、1日ぶりの浴室ならぬ会場へ。

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日中から入場制限がかかっていただけあって、いくつか早くも売り切れている商品もあるようだ。
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飛島式立方体カランに見立てた棚も可愛く、スーパー銭湯さしすせそさんのZineが映える。
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お目当ての品はいくつか売り切れていたが、気になっていたSENTO FOREVERのロゴ入りインパックケースとキラキラステッカーを購入でき大満足。
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フォエバのみんなの愛がこもった熱量で週末の渋谷がどれくらい沸くか楽しみだ。

 

最後までお読みいただきありがとうございました🙇‍♂️

 ※2019年12月に稲荷湯さんでお湯をいただき蕩けたあの日はこちら

tamayura-yu.hatenablog.com

 

 ※2019年8月にSENTOFOREVERの愛がこもった湯沸かし市で蕩けたあの日はこちら。

tamayura-yu.hatenablog.com

 

銭湯散歩 vol.246 岩の湯 / 板橋区ときわ台 | 満月のハロウィン。マスクに洋食に路上園芸観察、そして銭湯。永久腰かけに座り、盛り沢山だった一日を振り返って蕩けた20201031

この日はハロウィン。

だからという訳ではないが、行きたいところが盛り沢山だ。

まずは同じステッカーを持つ友人と待ち合わせして、池袋パルコのハロウィンイベント「MASK HALLOWEEN PARCO2020」へ。

買い物したときにいただいたステッカーをイベントカウンターに提示して、3種類のマスクの中から自分はせきやゆりえさんデザインのマスクをいただいた。

とても可愛いのだが、自分が使うのは自重しよう、その可愛さを汚さないために。

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池袋PARCOで開催された「MASK HALLOWEEN PARCO 2020」の詳細はこちら。

prtimes.jp

次の目的地の前に腹ごしらえとばかりに、池袋タカセ本店レストランで大好物のスパゲティハンブルグをいただく。

ナポリタンにハンバーグが2つも乗っているボリュームメニュー。

もちろん味も最高で言うことなしだ。

銭湯帰りに食べるとまたひとしおなのだが、いつ食べてもその美味しさに変わりはない。

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※タカセ池袋本店3FレストランのHPページはこちら。

takase-yogashi.com

大好物でお腹を満たした後、メインの目的を果たすため高円寺へ向かった。

高架下でなかや無限堂、中通り商店街で新カステラ、庚申通りでは雑貨屋さんや小杉湯とお店を覗いたり、前を通り過ぎたりしながら、あづま通り商店街へ。

この日のメインの目的は村田あやこさん(Twitter & Instagram: @botaworks)の「楽しい路上園芸観察」出版記念写真展。

会場は以前、塩谷歩波さんの個展やSABOTENSさんの個展で訪れたことのあるClouds gallery+coffee。

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カラフルな「たのしい路上園芸観察」の表紙、この本の中身を彩る素敵な写真を大きなパネルで観られるのは嬉しい限り。
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大きなパネルで見る写真は想像通り、いや、想像以上に素敵だった。
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表情豊かな路上園芸の写真で壁が彩られ、実際に現地で見たい気分になった。
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在廊されていた村田さんにサインをいただき、また一つ宝物が増えた。
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表紙を外した中表紙も美しいのでぜひ実物を手に取って見ていただきたい。
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会場では「路上園芸学会員バッジ」を購入。

色も形も最高だ。帰宅後早速バッグに装着。末長い付き合いになりそうだ。
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※終了してしまいましたが「楽しい路上園芸観察」出版記念写真展の詳細はこちら。

www.cloudsgallerypluscoffee.com

※素敵な展示と美味しい飲み物が嬉しいClouds gallery+coffeeさんのHPはこちら。

www.cloudsgallerypluscoffee.com

素敵な展示を見終え、友人と解散した後。この日を締めくくるべく銭湯さんへ。

その銭湯は先日久しぶりに訪れた板橋区ときわ台の岩の湯さん。

気になることがあったので間を空けずに再訪問。

この週の頭にもお湯をいただいていたのだが、色々と気になることがありすぎて、その日のことはブログ化していない。

というか自分の処理能力が追い付かずできなかった。
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瓦屋根に満月がよく映える。
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ハロウィンと満月が重なるのは何十年に一度の珍しいことなのだそうだ。

皆さんもご覧になっただろうか。
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あらためてお湯をいただいて、果たして言語化できるだろうか。
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しかし肌に合い、心地好かったことは間違いない。

そして岩の湯さんには永久腰かけがある。
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フロントで検温してもらい入浴料金を支払い、脱衣場から浴室へ。

先日は生のハーブ湯だったが、この日は白湯。

立ち込める湯気が心地好く鼻腔をくすぐる。

永久腰かけに座り、体を洗い清めてまずは座風呂でお湯をいただく。

先日と同じだった。

ぬるくはなく、どちらかと言えば高めの湯温なのにピリピリとした刺激がなく、肌馴染みがすごいから熱く感じない。

間に水浴びしての休憩をはさみながら、座風呂以外にも浅めの主浴槽に浸かり寝風呂に浸かり、見事な赤富士のペンキ絵を眺めたりしながら充実した今日を振り返っては何度もお湯をいただき何度も蕩けた。

湯上りのフロントにご主人がいらっしゃったので「ごちそうさまでした」と同時に「お湯の肌馴染みが最高でした」

「先日いただいた時はあまり時間がなくってカラスの行水みたいに帰ったんですが、全然寒くなりませんでした。」と告げると、ご主人から「ラーメン屋さんと自分の家で作るラーメンの一番大きな違いって分かる?」と質問される。

自分なりに考えた答えを告げ、問いの答えと同時に岩の湯さんのお湯の作り方を教えていただいたが、相当なこだわりがこめられていた。

「時間も手間もコストもかかるけど、このやり方で沸かしたお湯は人にも物にも優しいんだよ」

さっき浴室で使ってピカピカだと思っていたケロリン桶も三十年近く使っているというから驚きだし、ペンキ絵のもちも違うそうだ。

「いつまでできるか分からないけど、このやり方を続けられるうちは続けていきたいし、今が10なら、7ないし8しかできなくなったらその時が閉め時かな」

そんな思いとこだわりがこめられた話を軽々しくここに書くことはできない。

ぜひ実際にご主人とお話しして聞いて欲しい。


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  岩の湯さんのこだわりがこめられたこのお湯、自分以外の方はどう感じるのだろうか。

他の方にも訪れていただき、お湯の感想をうかがってみたい。

至福の時間をご馳走様でした🙏
※1010、岩の湯さんの紹介ページはこちら。

www.1010.or.jp

最後までお読みいただきありがとうございました🙇‍♂️