時間と体力にゆとりがある時は最寄り駅ではなく、ちょっと離れた駅で下車して道と町を楽しむことが多い。
この日もそんな日だ。
目的地は都営新宿線の菊川駅が近いそうだが、乗っていた日比谷線を人形町駅で降りた。
新大橋を渡る際に水面に煌めく明太子かねふくの赤が美しい。
もっと凪いだ時にも見てみたい。
古の姿のレリーフも美しい。
橋を渡り切って江東区に入る。
まずは支柱がうまく使われた商店のシャッターを愛でる。
高さを嵩増しされ、角という立地と鉄パイプをうまく使った路上園芸。
波板の屋根からも愛され具合が伝わり微笑ましい。
暗渠だろうか、水が流れるような蛇行具合がたまらない路地。
猿蟹合戦をイメージしたらしき公園。
臼の水飲み場が可愛い。
危機感のある「あぶない」のフォント。
愛でポイントにまみれ、かなり充実した3㎞弱の道のりを歩き竹の湯さんに到着。
入口ドアに貼られたモンキー・パンチのステッカーに心をいきなり持っていかれる。
しかも二枚も。
素敵すぎる。
これだけでも来た甲斐があった。
店内に入ってもマイルス・デイビスのポスターが脱衣場の上の方に貼られていたりと最高だ。
邦楽と洋楽が交互だろうか、音楽が流れている浴室はコンパクトながらしっかり手入れが行き届いていて居心地もいい。
浴槽内に段差が設けられ、好みの浸かり具合で入れるようになっている主浴槽と薬湯の浴槽を交互に浸かってゆったり蕩けた🤤
至福の時間をご馳走様でした🙏
湯上がりはハシゴ湯を目論み三ツ目通りを北上。
しかし二湯目として予定していた銭湯に向かって蔵前橋通りまで歩いては見たものの、いまだ残る竹の湯さんの余韻を消してしまうのはもったいない。
西に折れて両国駅に向かう。
ビル下の一見駐車スペース。車用に仕切られているのかと思ったら遊具が止まる公園スペースだった。
見覚えのある姿かたちに足が止まる。築地本願寺に別院があることをこの日知った。
両国駅に到着。
土俵が改札内にあるってあらためて考えるとすごい。
歩いた距離以上に発見と収穫があったこの日の銭湯散歩。
これだからなじみの薄い土地を歩くのはたまらない。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※江東区銭湯公式サイト、竹の湯さんの紹介ページはこちら。