なぜかずっと所在地を勘違いしていた明神湯さん。
自分にとってアクセスが悪いところにあると思っていたが、たまたま手に入れたばかりの本を読んでいたら明神湯さんが取り扱われており、正しい所在地を知った。
勘違いしていた日々を取り戻すべく、仕事終わりに東急池上線を雪が谷大塚駅で下車して明神湯さんに向かった。
駅を出て住宅街を歩き青年館通りに出た。
野球場を有する広さの東調布公園にさしかかる所まで来れば明神湯さんはもうすぐそこにあるはず。
あった。
見事な破風屋根を有する重厚な外観に、離れた場所からも心を持っていかれる。
勿体ない?ので少しづつ近寄る。
定休日は5日、15日、25日と「5」の日のとのこと。
日曜にあたった時は翌日に振り替えるため、3月は6日が定休日になったようだ。
丸に蔦の家紋が染め抜かれた暖簾も素敵だ。
家紋同様に染め抜かれた屋号も見事。
格天井が施された玄関で脱いだ靴を下足箱に入れて、いよいよ店内に入る。
脱衣場は高さのある折上格天井。
大黒柱も、梁に使われている板や木材もとても見事で見蕩れてしまう。
浴室に入っても、使いやすいようにと木戸をサッシに変えていたり、カラン周りも新しめのものに変えられているが、所々に以前からの設えもしっかりと手入れされて残っており、新しいもの比べたって遜色なく思えるほどで、見蕩れながら全身を洗い清めていた。
正面壁のペンキ絵は富士山、仕切り壁のモザイクタイル絵にも富士山が描かれているのもまた見事だ。
右から泡風呂の浅湯、深湯のあつ湯、ぬるめ深湯の薬湯と三つ並んだ浴槽には、女将さん自慢の濾過器を通して鉄分を除いたという井戸水を沸かしたお湯がなみなみと張られていて、どのお湯に浸かってもそのなめらかさとやわらかさに蕩けた🤤
入口上の型板ガラスに豪快に書かれた「男湯」の文字も見事でたまらない。
脱衣場から縁側に出る木戸の大きさも設えもお見事でしかないし、その先に広がるお庭も、縁側に置かれた一枚板のベンチも見事という他に言葉が見つからない。
姿が見えてから姿が見えなくなるまで、いや、その姿が見えなくなっても、何回感嘆の唸りをあげたのか正直見当がつかない。
至福の時間をご馳走様でした🙏
いろいろと教えてくださった女将さん、ありが湯ございます♨
ゆっくりお話しした時間にもまた蕩けた🤤
今度は明るい時間に訪れて昼の顔も堪能したい。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、明神湯さんの紹介ページはこちら。