たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜

「 銭湯 」が大好き。散歩も大好き。そんなワタクシの心と体が蕩けるままの銭湯散歩。

銭湯散歩 vol.619 日の出湯 / 江戸川区一之江 | 銭湯ファンからも湯屋仲間からも慕われたご夫妻のいる銭湯で蕩けた20231017

「あそこは本当にご主人も女将さんも、いい人なんだよね」

「行った」と言うと、ほとんどの人がそう返してくれた。

その銭湯は江戸川区の日の出湯さん。一之江駅から今井街道を北上すること数分。緑色の大きな「ゆ」の字が目印だ。

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残念ながら2023年10月29日(日)をもって暖簾を下ろされた日の出湯さん。

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看板に書かれた「やすらぎの風呂」の謳い文句も愛でポイントの一つ。

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L字に配された下足箱の上に鎮座する鬼瓦が勇ましい。

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支部分け時代の松江浴場組合と記された看板もまた愛でポイントの一つ

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珍しい「傘入れ付下駄箱」

あの穴に入れるのだろうか、この日は傘の手持ちがなく試せず残念。

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外観や玄関回りをひとしきり愛で、女将さんのいるフロントへ。

「駆け込みになっちゃってすみません…」

「そんなことないわよ、わざわざ来てくれただけで嬉しいのよ」

こんな風に温かく迎えてくれる女将さんがいる銭湯、心地好くないはずはない。

手入れが行き届いた浴室で、何かを語ることすら野暮になりそうなお湯をいただいて蕩けた🤤

脱衣場の長い縁側に置かれた明治スカットのベンチに腰掛ける。

何人の人がこのベンチに座って湯上がりのほてりを冷ましたのだろうか。

自分もその歴史に加わることができて嬉しい。

帰る時にはフロントにいらっしゃった、やはり素敵なお人柄のご主人に見送られ日の出湯さんを後にする。

お会いできてよかった。

至福の時間をご馳走様でした🙏

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昭和31年から令和5年までの長きにわたる営業、お疲れ様でした。

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思ったことは沢山あるし、本当は女将さんともご主人とも、もっとたくさんお話ししたが、自分の大切な思い出としてここでは割愛させていただます。

最後までお読みいただきありが湯ございました🙇‍♂️

※いつまで見られるかは分かりませんが、1010、日の出湯さんの紹介ページはこちら。

www.1010.or.jp

※「閉店しました」となってはいますが、施設の写真を見られる江戸川区HP、日の出湯さんの紹介ページはこちら。

www.city.edogawa.tokyo.jp