友の湯さんを後にして、千葉街道を環七方面に歩き、フラワーロード商店街に入り、もう一軒銭湯さんを目指した。
目指したのは、商店街を小岩駅方面に歩いた中ほどを左折したところにある銭湯さん、照の湯さん。
醸し出される雰囲気がスゴい。
入り口周りからすでに自分好みでたまらない。
番台の女将さんに入浴料を渡して受付を済ませ、着ていた服をロッカーに入れていざ入浴!
浴室が広い!男湯女湯の両方を足したら十間近い間口がありそうだ。
永久腰かけがあったのも嬉しい限り。もちろん手に取り座って体を洗い清める。
3つに仕切られた湯船。お湯の温度は46~48℃と高めだけど、しなやかなお湯の効果だろうか体感はもう少し低く感じ、長湯こそできないがしっかりと浸かれ蕩けてしまう。
ヴィーナスと虎?の噴き出し口も味があってたまらない。自分がお湯を頂いた時は動いていなかったがタイミングによっては稼働しているらしい。
お湯も建築も、自分の拙い言語力では語り尽くせぬほどツボにハマりまくり、あちこち眺めているだけでは足りなかったため、女将さんに色々と教えていただいた。
昭和28.29年辺りに元横綱の羽黒山が建てたという、宮大工の手によるその建築は天井の高さ、一本木を使った梁、二段になった折上格天井をはじめ、造りそのものも所々に施された細工もどれも見事で、脱衣場に寝転がって見上げていたいと思うほどに見蕩れてしまう。
「これだけ立派なものを建ててくださった、羽黒山さんにとても感謝してるわ」と女将さんはおっしゃっていたが、自分はさらに「ご主人と女将さんにとても感謝」だ。しっかり手入れされているからこそ、今も普段使いしながら見ることができるのだ。ありがたい事この上ないし、蕩けないわけが無い。
こちらこそありが湯ございました♨️必ずまた来浴します!
至福の時間をご馳走様でした🙏
男女湯境の壁、男湯側は洋風な景色のモザイクタイル絵だったのだが、女湯側は九谷焼の花鳥風月のタイル絵との事、女将さんのお気に入りの1つとおっしゃるそのタイル絵を男湯脱衣ロッカー上に置かれた鮮やかな写真で見せてもらったが、写真で見ても見事だった。
機会があったら実物を見てみたいものだ。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※江戸川浴場組合公式サイト、照の湯さんの紹介ページはこちら。