たまゆら湯 〜 湯気三昧の銭湯散歩 〜

「 銭湯 」が大好き。散歩も大好き。そんなワタクシの心と体が蕩けるままの銭湯散歩。

銭湯散歩 vol.565 大蔵湯 / 町田市町田 | 金色に輝く富士山が見守るゆとりの空間で、施設に設備に人に蕩けた20230302

気になっていた銭湯を巡る銭湯散歩をすべく町田を訪れた。

目的の銭湯の開店時刻までは時間があるし、まずは駅前で腹ごしらえ。

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こちらも気になっていたグリルママさん。どのランチメニューも美味しそうで即決できない。

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選んだのは若鶏の生姜焼きランチ。クリームコロッケまで付いて870円とはお値打ち。

注文が決まる頃には満席になり、12時を前にして早々と外に列ができていた。開店直後に入店してたのは正解だった。と思わせる味とボリュームに大満足。

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せっかくなので町田市立国際版画美術館にも行っておきたい。腹ごなしの散歩を兼ね、徒歩で芹が谷公園へ。

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子供の歓声が上がる方に目を見やるとそこには見事なすべり台。

滑り降りては階段を駆け上がる元気な子供たち。混じりたい気持ちは抑えておこう。

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つり雛まつりが開催されているという看板を見かけた、順路に沿って、山を登りひだまり荘へ。

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今は公園利用者の休憩場になっているようだが、元は個人宅だったのだろうかつくりがとても見事だ。

中に入る前から見事な面格子に見蕩れる。

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外観を眺めた後、中に入りまずは説明から読ませていただく。


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見事な段飾りのお雛様にこれも見事な吊るし飾りが鮮やかだ。

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作られた地元の方々が在廊されていたので、お話を聞きながら鑑賞させていただいた。

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雛飾りを堪能した後は3月12日まで開催されていた「パリのモダン・ライフ」を鑑賞しに国際版画美術館へ。

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1897年から1899年に発刊されていた「レスタンプ・モデルヌ」の扉絵。

ミュシャのイラストが素敵だ。

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アンジェロ・ヤンクの「女とおうむ」や

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ウジェーヌ・グラッセの「森の中で」

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ミュシャの「まじない」に

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ルイス・ジョン・リードの「ジェーン」

壁面を色とりどりに飾る作品の数々。これらを一度に観られた贅沢な空間でしばらく時間を過ごして蕩けた🤤

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腹ごしらえと美術鑑賞を終えたら、いよいよ次は銭湯だ。

駅まで戻ってバスに乗ることも考えたが、天気もいい。

町田まで来ているのだし、せっかくだから旧町田街道を歩いて大蔵湯さんに向かうことにした。

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「天気もいいし」と思って歩き出したのだが、しばらくしたら急に雲の流れが変わった。

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少し前までは上着を着ていられないくらい暑かったのに、強くなった風には冷たさを感じる。「そろそろ着くかな?」の頃には雹まで降ってきた。

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開店少し前に到着。

まだ時間があるので、ゆっくりと外観を堪能。

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開店が待ち遠しい。

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開店時刻が近づくにつれ、常連さんらしき方たちが続々と集まり、庇の下やコインランドリーで雨宿りしているようだ。

自分も雨宿りに混ぜてもらう。

見かけない顔だからだろうか。「休み以外はだいたい毎日この時間に来ている」という常連さんに話しかけてもらい、輪に加わり開店を待った。

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金色に輝く富士山のモザイクタイル絵をはじめとする見事なタイル遣いも、やさしい温度の総ヒノキ風呂も、少し熱めの深湯も、しっかり熱の入るサウナも、サウナからもどちらのお風呂からも温度差が絶妙なやわらかい水風呂も。

そのお湯は一言で表すならツボだった。

「お兄ちゃんのことも初めて見たけど、あのお兄ちゃんも初めて見るなぁ」

サウナ室で先ほどの常連さんが浴室を見ながら口にしたので、目線を追った。

「あ、知り合いです」

お湯仲間だった。

「約束してたのかい?」

「いや、むしろ自分が抜け駆けして来てしまったと思っていました」

そんな偶然とともに、浴室の至るところで、それぞれの設備で、たまに交わす会話で蕩けた🤤

至福の時間をご馳走様でした🙏


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自分にもお湯仲間にも、町田でもう一軒行っておきたい銭湯がある。

「あそこもいい風呂だから行った方が良い」常連さんたちもそう言って勧めてくれる銭湯でお湯をいただくべく、大蔵湯さんで蕩けた後、古淵駅に向かって歩いた。

最後までお読みいただきありが湯ございました🙇‍♂️

※大蔵湯さんの公式サイトはこちら。

ookurayu.com

※町田市立国際版画美術館の公式サイトはこちら。

hanga-museum.jp