この夜、下北沢BONUSTRACKにある本屋B&Bさんで開催されるイベントを現地で観覧すべく小田急線に乗り込み、「あれ?今この時間ならひとっ風呂行けちゃう」と下北沢駅を見送り、一駅先へ。
雨の世田谷代田駅を出て、環七方面へ側道を新代田方面へ少し歩く「どの辺りだったっけかな…」と地図アプリで確認しようと思ったらそこが新寿湯さんだった。
かなりの駅チカだ。
レンガが見事なアプローチを奥まで進む。
「ソンシツ物件」をにおわせるコインランドリーの案内板にニヤリとして
鮮やかな水色の暖簾をくぐり、右手の下足箱に靴を預け。左手にあるフロントで受付を済ませる。
こちらも色鮮やかな男湯の暖簾をくぐって脱衣場、それから浴室へ。
カランは「鏡か?」と思うくらいピッカピカに輝いているし、レンガサイズのタイルで描かれた正面の壁絵は見事だし、側面の壁にも見事なペンキ絵が描かれているし、湯気抜きは三角屋根型だし、カランまわりのタイル使いも素敵だしと愛でるポイントばかりだ。
底に玉タイルが敷き詰められた大きな湯槽に張られている薬湯はハイビスカスのアロハバス。方々を愛でながら赤いお湯に身を委ねて蕩けた。
湯上がりにパスチャライズコーヒーをいただきながらロビーで寛ぐ。
手入れがしっかり行き届き明るく清潔な店内でいただくお湯、そして湯上りにいただく飲み物。文字通り至福だ。
至福の時間をご馳走様でした🙏
身も心もさっぱりしたし、イベントが始まる時間も近づいてきたし、そろそろ移動しましょかね。とした矢先、行先を暗示しているかのような、壁材を突き破る力強さがたまらない木に出会った。
時間にはゆとりがあったはずだが、あちこち見蕩れているうちにぎりぎりの到着になってしまった。
「はみだす緑 黄昏の路上園芸」刊行記念として行われた、この「観察と妄想で路上を愛でよう」なるイベント。
登壇者は著者の村田あやこさん、イラストを描かれた藤田泰実さん、エッセイストの宮田珠巳さん、Webライターの小堺丸子さんの4名。
イベントについては、スライドとトークで繰り広げられる四者四様の「観察と妄想」に蕩けた🤤としておく。ウンウンと頷いているか笑っているか、そんな極上の時間だったことは間違いない。
レジまわりを彩る村田さんの選書に家ンゲイはんこたちも可愛い。
たむらにしげる、あきらにはなこ。本の登場人物のポップもまた可愛かった。
イベント終了後、自前の「はみだす緑 黄昏の路上園芸」お二人にサインをいただく。
興味深くも楽しい至福の時間をご馳走様でした🙏
会場でばったりお会いした知人たちと、駅ナカのお店で一息つきながら雑談タイム。久しぶりにお会いできたという点でも現地に来た甲斐があるというものだ。
小田急線が停電で止まっているというハプニングもあったが、動いてさえくれればまだ大丈夫。銭湯には先に行っておいたし慌てる時間ではない。
話しながら待っているうちに運転も再開された。今思えばそんなことも楽しい時間。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※せたがや銭湯ガイド、新寿湯さんの紹介ページはこちら。
※この日現地で観覧した「観察と妄想で路上を愛でよう」紹介ページはこちら。