建築ジャーナル11月号、特集は「銭湯のある風景」
これは見逃せない。ということで在庫があることを確認していたジュンク堂書店池袋本店に足を運んだ。
お目当ての本をカゴに入れ、他の棚や他のフロアを眺めながらレジのある一階まで下りて会計を済ませたら、この目で「銭湯のある風景」を見に行こう。
自転車で浴びる風が心地好く、明治通りを調子に乗ってペダルを漕いでいたら、曲がるべき交差点をうっかり通り過ぎていた。
目白通りでも行き過ぎなのにそれを越え、新目白通りの手前で気が付いたのだからうっかりにもほどがある。
おかげでのぞき坂を登る羽目になったが、自業自得なのでしょうがない。というよりも坂好きなのであえてこの道を選んだ節もあるかもしれない。
後ろ向きで駆け下りる恐れ知らずな子供たちを横目に、のぞき坂のほとんどを自転車を押して登り切り目白通りを右折、護国寺方面へ向かったがまたも通り過ぎてしまった。
写真館だろうか「寫真の家」の書体が素敵だ。
こんな素敵な風景にも出会えるのだから通り過ぎるのも悪くないかもしれない。
この日はかなりの大回りで訪れたが、シンプルに来れば雑司ヶ谷の弦巻通り沿いにある高砂湯さん。
ガラスに書かれた屋号が凛々しい。
土間のタイルも可愛らしくて素敵だ。
鍵の位置を互い違いにすることで高さを稼いだ下足箱。他所でも見たことがあったのかもしれないが、この日あらためて気づいた。
フロント式の番台で受付を済ませて脱衣所へ。
男湯の脱衣場には体重計がタイプ違いで3つもあった。これなら順番待ち(?)も発生しないだろう。
浴室の壁絵はペンキ絵やモザイクタイル絵ではなく浴場幕。男湯は箱根がモチーフになった雄大な風景、女湯には桜が描かれているようだ。
白を基調としてピンクのタイルのアクセントが効いた浴室はどことなく落ち着く。
L字型に配された湯船のおかげで薬湯が大きくゆったり作られているのがありがたい。
へりに頭をもたせかけて、優しい温度の薬湯に全身を委ねて手足を伸ばし天井を眺めながら蕩けた。
無駄に使った足腰を強力なジェットでほぐしてくれるパワフルな座風呂もいい。
実家や祖父母や親せきの家などの身内の家を訪れた時に近いようなリラックス感あふれる至福の時間をご馳走様でした🙏
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、高砂湯さんの紹介ページはこちら。