最寄り駅はメトロの大手町になるのだが、この日は新橋~銀座〜有楽町〜東京駅と散歩して初訪問になる稲荷湯さんへ。




外堀通りを北上、5車線くらいある一方通行の道路を渡り、路地に入ったところで美しい磨りガラスの大きな窓に出会った。
きっとここに違いない。
屋号が書かれたオリジナルの暖簾をくぐり、綺麗な花が飾られたフロントで受付を済ませる。
このお花は近くの花屋さんに毎週届けてもらっているそうで、花の色と名前が書かれたカードが添えられている。「これがリンドウ、このオレンジがケイトウか」と常連さんと交わす会話もまた楽し。
毎週通えばお花に詳しくなれそうだ。
脱衣場も浴室も明るく清潔で嬉しい。
見事なペンキ絵は田中みずきさんが描いたもの、その下には何枚か広告が掲示されていて、現代風な浴室の中に情緒を醸し出している。
訪問前から気になっていたのはペンキ絵の下にある茶色ベースのシックな拵えのタイル装飾。あんまりというか自分が行ったことがある銭湯さんでは見たことがないタイプなのでじっくり見入ってしまった。
訪れた際にはぜひ見ていただきたい。
L字に配されたお風呂はしっかり熱めに沸かされて、ジェットもバイブラも強力で大好物だ。
走ってこそいないが、そこそこの距離を歩いてきた足腰がだいぶほぐれてきた、ランステ利用されるお客さんもこれなら満足だろうと思い浮かべて蕩けた。
浴室だけではなくフロントの壁にも田中さんが描かれたペンキ絵が飾られていた。浴室のペンキ絵はもちろん撮影NGだが、こちらは撮影しても大丈夫。
ペンキ絵を肴に、浴室のタイルを肴に番頭さんと軽く会話をさせていただく。
「神田も近いし、こんな時期じゃなければ湯上りの一杯が最高なんですけどね」
「時期が来たらその最高を味わいにまた来ます!」
もちろん時期が来なくってもまた来ます。
だって稲荷湯さんとっても魅力的でお風呂だけでも蕩けられるんですもの。
至福の時間をご馳走様でした🙏
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※1010、稲荷湯さんの紹介ページはこちら。