この日は東京メトロを三ノ輪で下車、月とスカイツリーに導かれて有馬湯さんを目指す。
先日堤柳泉さんでお湯をいただくときに通りがかった際に有馬湯さんのガラスに書かれた「銭湯浪漫」の文字にグッと惹かれていた。
玄関周りはモダンな設え。
猿が描かれた壁絵は珍しく、実物を以前から見てみたかった。
角の電柱に案内板を発見。
個人的に銭湯の案内板を見かけると嬉しくなる。
ちょっと離れて自分好みの佇まいをあらためて佇まいを眺めて、高まる期待値を胸に秘めて受付を済ませる。
男湯は脱衣場から浴室、浴室から庭に向かって大きなガラスをぜいたくに使った開放感あふれる作り。陽の高い時間にきたらとんでもなく心地好さそう。
壁絵の大きな猿の絵は圧巻だし、鯉の描かれたタイル絵はとても鮮やかだ。
永久腰かけと木桶の組み合わせが個人的にかなり嬉しい。シャワー付きのカランは一列のみだが正直気にならない。むしろ風情を感じられて嬉しいくらいだ。
猿と鯉を眺め、時折聞こえる木桶が立てる音を聴き「なんで今まで来なかったんだ」と自責の念にかられながらしっかり体を洗い清める。
熱めに沸かされたお湯をいただき、木桶で水浴びして大きなガラス度を開けて外の空気を感じれば蕩けることこの上ない。
お湯をいただく前はハシゴ銭湯も考えていたが、それを許さない心地好さだった。
ロビーで出会った可愛い服を着て、沢山のバッジも付けてオシャレさんなゆっポくん。
マニア心をくすぐるバッジが付けられているのも気になるところ。
湯上りに女将さんに尋ねたところ、つけられたバッジは若女将のご趣味だという。
タイミングよく交代時間になりフロントに入られた若女将にバッジについてお話させていただき、日こそ違えど偶然にも同じ現場に参戦していたこと、話しているうちに他にも偶然が重なったことで盛りがってしまった。
重なる時は本当に重なる、お湯が結ぶご縁には感謝しかない。
至福の時間と銭湯浪漫をご馳走様でした🙏
有馬湯さんに向かうときは紫色だったスカイツリー、帰る時には装いが変わっていた。有馬湯さんと色鮮やかなツリーに別れを告げて「草64」に乗って帰宅の途につく。
最後までお読みいただきありが湯ございました🙇♂️
※素敵な写真が数多く掲載された,、台東区フィルムコミッション/有馬湯さんの紹介ページはこちら。