自転車に乗って王子方面での用事を済ませたこの日、せっかくだから行ったことがない銭湯さんに行こう。と訪れたのは滝野川浴場さん。
明治通りを中山道方面に向けてペダルを踏み、交差点手前を右折。
通りに面した屋号入りの煙突がとても見事で目を惹く。
入り口は脇にある小道を入ったところにある、ちょっと面白い構造。
掲げられた案内板の可愛い「ゆ」に導かれ、駐輪スペースに自転車をとめる。
暖簾の周辺も雰囲気があっていい感じ。
振り分け式の玄関、下足箱に靴を入れていざ店内へ。
受付を済ませながら番台のおかみさんとお話しした際の「熱かったら遠慮しないで水を入れてね、せっかく来たのにゆっくり入れなかったらもったいないでしょ」優しい心配りが嬉しい。
脱衣場から浴室を見やると本当に池がある。
壁に水槽があるタイプの浴室は経験があるが、こんな浴室は初めてだ。
間違って入ってしまうようなサイズではないが、それでも立派なサイズの池に金魚が悠々と泳いでいる。
今年になって改装したという浴室の洗い場の周辺にはふんだんに木が使われ、観葉植物も置かれたりしている。
なんとも贅沢な気分を味わえる独特の空間。
そんな空間を眺めながら体をしっかりと洗い清め、お湯をいただく。
薪で沸かしたお湯は柔らかで肌当たりよく全身を包み、蕩けさせてくれる。
温まった体をカランからの水浴びで冷やし、池の金魚を愛で、あちこちにある植物を愛で、そしてまたお湯をいただいては蕩けるを繰り返す極上の時間。
湯上りにはまた番台のお母さんと掃除の仕方やお湯の拵え方、世間話などを話させていただくこれもまた極上の時間。
初めての自分にも常連さんと変わらぬ笑顔で接してくれる気さくなお母さんの柔和さは滝野川浴場さんのお湯に通じるものがある。
そう思うのは自分だけだろうか。
至福の時間をご馳走様でした🙏
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
※1010、滝野川浴場さんの紹介ページはこちら。