営業は昨日までだったが、約束の時間に合わせて5月15日、土曜日の朝から江古田湯さんへ向かった。
そのきっかけは「今度の改装は今のものをある程度残すのですか?」何の気なしに発した言葉。
お母さんの「〇〇以外は捨てちゃうわよ」のお返事に「もし譲っていただけるなら、自分が懇意にしている銭湯さんに話してみていいですか?」と聞いてみると、「使ってもらえるなら!」と、とても喜んで(自分はそう思っている)いただいた。
そして声をかけさせていただいたのは荒川区の千代の湯さん梅の湯さんと川口の喜楽湯さん。彼らが「探しているもの」が江古田湯さんにあったのも、それを自分が知っていたこともきっとご縁なのだろう。
イベントでもないのにエリアを越えた銭湯のご家族、若旦那、店長、スタッフさん、銭湯ファンが一堂に会する機会などそうあるものではない。せっかくなのでその記念すべき場面に自分も立ち会わさせていただいた。
それがこの日だった。
青い空に白い雲、江古田湯さんの煙突が映えることこの上ない。
みんなより早く現地に着いたので、お母さんにご挨拶して工事が始まった室内をひと足先に見学させていただく。
自分にとって江古田湯さんといえばやはり丸風呂。
写真は女湯だが、男湯と違うレイアウトのせいか丸っぽさが強調されて素敵だ。
永久腰かけがあるのも嬉しかった。
空いてさえいればノータイムで座っていた。
※浴室内の写真はすべて撮影/掲載許可をいただいております。
藤をモチーフにした美しいタイル、素敵だ。
湯船上の壁を彩るこのカラフルなタイルも好きだ。
そして電気風呂、お世話になりました!
電気風呂の心臓部も見せていただいた。
「WAKAGAERI」の文字が神々しくすら思えて思わず手を合わせてしまった。
集まってきた銭湯関係者さんや銭湯仲間が交流している姿を見ているだけでも、一緒にバックヤードの説明を聞いているだけでも蕩けてしまうが、自分もご厚意に甘えて、じっくりと見学したり写真を撮ったりさせていただくなんとも蕩ける極上の時間。
中野区の江古田湯さんから荒川区の千代の湯さんへ受け継がれていったアイスケースとマッサージ機、シャワーやカランなどいくつかの部品たち。
川口の喜楽湯さんにも脱衣かごをはじめ、いろんなものが受け継がれていった。
江古田湯さんから無くなることは寂しいが「違う銭湯さんでまた会える」ことは銭湯好きとしては嬉しい限り。
いくつかの部品はその日の営業前に付け替えられて千代の湯さんで生まれ変わったらしい。
壊れてしまったパーツが手に入らず、使えなくなっていた部分がふとしたご縁でまた使えるようになった。
自分の図々しさも役に立つものだ。
江古田湯さんご家族のご厚意と出会うことができたご縁、江古田湯さんが繋いでくれたご縁には感謝しかない。
至福の時間をご馳走様でした🙏
待ち遠しい秋、それまで千代の湯さんでアイスを食べながら待つことにしよう。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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