通常営業されるお店も増えてきた1月4日。
シフトで出勤した2日を別にすれば、自分の仕事もこの日が正式な仕事始め。
ということは熱海湯さんでいただいた特別な朝湯を除けば、この日が自分の2021年銭湯始め。
そんな日に選んだ銭湯さんは東武東上線ときわ台駅が最寄りの板橋区にあるパブリバ八光さん。
もう10年以上前になるだろうか、徒歩1分くらいの近所に住んでいたことがあり、給湯器が壊れお湯が出なくなった時なんて文字通り連日お世話になった。自分にとって思い出深い銭湯さんだ。
玄関わきの薬湯カレンダーによると、この日の日替わり湯は玉露・カテキンの素材風呂、冷えた体が温まりそうだ。
引っ越してからも何度かお湯をいただいていたが、前回からはちょっと間が空いてしまったので初訪問に近い楽しみと高揚感。
外観はよくあるビル型銭湯なのだが、脱衣場にヨーロッパの神殿のような柱があったり、洋風の街灯があったり、脱衣場と浴室を仕切るガラスが星座モチーフだったりと所々に洋風な装飾が施され、一味違った内装がとても印象的で大好きだ。
自分が特にお気に入りなのはモザイクタイル絵で、モノトーンで描かれた裸婦(マリア様?)と天使たちはいつ見ても圧巻でしかなく、久しぶりに訪れたこの日も体を洗い清めながら浴室を見回し、まずは目から蕩ける。
お湯をいただこうと薬湯の浴槽に向かうと、何か黄色いものがネットに入って浮かんでいる。そういえばこの日の日替わり湯はお茶のはずだが浴室に入った時から爽やかな香りが漂っていた。
お湯に浸かり、ネットを手に取り香りを確かめる。
ゆず湯だ。
12月に入りそびれていたゆず湯を思いがけずいただくことができた。
あまりに嬉しいので座風呂やショルダーマッサージ風呂など豊富に浴槽があるけれど、ゆず湯をメインに深さのあるゆったりとした水風呂との交互浴をたっぷりと堪能。
さらには露天風呂での半身浴を間に挟んで心ゆくまで蕩けた。
久しぶりに来たからには確認しなくてはならない場所がある。
それは男湯と女湯の間の壁にある「石鹸渡しの穴」。
自分はここでしかこの存在を見たことがない。
まだあった。
男湯と女湯とで石鹸を受け渡しできる固形石鹸派の自分には嬉しいこの設備、残念ながら恩恵に与ったことはない。
いつか利用してみたいものだ。
湯上りにフロントのご主人に伺ったところ「今日は寒くなるって言ってたからゆず湯にしたんだよ」とのお返事。
嬉しいサプライズのおかげで体も心もすっかり蕩けました。
至福の時間をご馳走様でした🙏
広いロビーの片隅にいたゆっポくん。
壺にすっぽり収まって可愛い。
可愛いといえばパブリバ八光さんはシャッターも可愛いのだ。
お湯を味わい個性的な内装や石鹼渡しの穴はを見ていただくのはもちろんだが、このイラストとフォントも営業時間外に近くを通られることがあったらぜひ見ていただきたい。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
※都内では珍しい石鹸渡しの穴があるパブリバ八光さん、1010の紹介ページはこちら。