その日どんなに磨いても磨いても、たくさんの人が毎日使うカランには、どうしたって水垢や汚れが付く。使っているのだからそれは当たり前のことだ。
数だって一つや二つではない、あれだけの数のカランやシャワーを手入れすることの大変さは分かっているつもりで、いつも感謝していた。
ご縁あって銭湯さんのしまい掃除を手伝う機会があり、カラン磨きをさせていただいて、その思いはさらに強くなった時に頭に浮かんだ。
「はすぬま温泉さんのカランはまさに芸術品だよな」と。
そういえば11月末に女将さんが誕生日だったとTwitterで拝見していた。
そして12月16日が改装3周年の記念日だともTwitterで拝見した。
気が付けばはすぬま温泉さんのお湯をしばらくいただいていない。
という事で仕事終わりにほんの気持ちを携えて、蒲田方面へ足を向けた。
沸いている。
夏目友人帳が繋ぐご縁で仲良くさせて頂いている中の人さんに、久しぶりにお湯をいただきに来た旨をメールで伝えて暖簾を潜る。
下足箱の空きが少なく、危ないかと思ったがギリギリ入場制限にひっかからず入ることができた。
浴室に入りカラン前に座る。
鏡のように輝く姿はやはり芸術品。
いつも美しいと思っていたが、「自分で磨く」経験後の自分には、その姿がさらに輝いて思えて体を洗い清める前に視覚から蕩けてしまう。
一度ご指南いただきたいと思ってしまうほどだ。
ひとしきりカランや鏡を眺め、体を洗い清めた後は炭酸温泉と水風呂の交互浴をノーストレスで堪能。
優しい温度のお湯と水風呂にじっくり浸かり体も心もすっかり蕩けた。
湯上りはロビーの椅子に腰かけ、ギャラリーのような一角を楽しみながら中の人さんと合流。
夏に開催されていた原画展で売り切れていて買えなかった夏目友人帳「ゆ」柄の手ぬぐいを同じ夏目友人帳好きの中の人さんから「アツシさん、買いそびれてたでしょ?」と多め(?)に勝っておいたものをお譲りしていただく涙が出そうなサプライズ。
大事に使わさせていただきます。
自分からもほんの気持ちをお渡しして、女将さんも交えてしばし談笑させたいただいたが、自由に行きたい時に行きたい所に行けない日々が続く中、どうやら前回訪問してから八か月も経っていたようだ。
もちろんまだまだその状態は続いている。
何の制限もなく往来できた日が再来して、間を開けずにはすぬま温泉さんをはじめとした銭湯さんを気軽に訪れる日々が来るのを願わずにいられない。
そんなことを思いながら飲んだゆっポくんサイダー、いつにも増してしみた。
今日も至福の時間をご馳走様でした🙏
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️
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※以前にはすぬま温泉さんでお湯をいただいた時のブログがこちら。