銀座線を新橋で下車、華やかなネオンの中を金春通りへ歩く。
青く輝く「金春湯」の看板が眩しい。
まずは「この場所」にある事に驚いた。
もう少し歩けば、銀座のど真ん中に行ける距離。こんな場所に公衆浴場が存在するとは。
男湯のドアを開け、中に入ってさらに驚いた。
ビル型銭湯に見える外見からは想像できないくらい脱衣場の天井が高い、それに見事な格天井。
聞けば創業は江戸時代、大政奉還の3年前から営業されているそうだ。
大きな神棚からもお店の歴史を感じる。
浴室の天井の高さからも銭湯としての歴史を感じる。
ペンキ絵も鈴栄堂の鯉のタイル絵もとても見事だ。眺めながら体を洗い清め、早くも目から蕩けている。
熱めのお湯に浸かり浴室を眺める。
仕事前後や旅の途中の汗を流しに来ているのだろうか、サッと入浴してサッと帰る近隣のお店の方のようなお客さんや、観光でいらっしゃったような外国人のお客さん方も次々と訪れ、場所ならではのお客さんが多く、これが銀座ならではの「地に根付いた」形なんだなぁ。と感じながら浸かるお湯に蕩けた。
湯上りに番台さんとのんびり話させていただく、善きお湯の後に楽しい会話。たまらなく蕩ける時間だ。
至福の時間をご馳走様でした🙏
せっかく銀座方面まで来たことだし、外気浴代わりに散歩しよう。日比谷公園まで行ってみようと足を伸ばす。
熱いお湯で火照った体に夜風が心地好い。
華やかな目抜き通りも良いが、その脇にある小路が自分は好きだ。
ふと見つけた路上に空いた小さな穴。
「なにもかも完璧」と思ってた人のちょっと油断した面を見たようで、こういうスポットがあると嬉しくなる。
結果日比谷公園はおろか、赤坂近くまで散歩してしまった。
銀座銭湯散歩、善き。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇♂️